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もう足踏んづけられるのは懲り懲りです
あやとは学校の行き帰りは一緒でなければならない。
彼女が一方的に決めてきたルールだ。
たまには他の男子と一緒に帰りたいと思うだろ?
そうはいかないのがあやである。
一緒に帰ろうものなら、なんとしてでもついてくる。
それでもって他の男子もあやが入ると嬉しそうに話しかけてくるので、自然と俺が空気になってしまう。
あや曰く「もしかしたら女子が一緒にいるかもしれないから見張る。あんたが他の女子と話されるのが気に入らない」
実際他の女子と話しているところを見られて後で足を踏んづけられたことがある。
いつだったか放課後、日直ノートを女子に渡すために事務的なやり取りをしていただけなのに。
その姿をたまたまあやに見られた。
「あれ、今日てっちゃんと日直?」
「うん、そう。渋谷くんと」
「あれ? 鞄につけてるマスコットは手作り?」
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