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「ぁっ、んんぅっ!」
熱い。凄く熱い。何が熱いのかわからないくらいに。
犬みたいに体中を舐めようとしてきた匠君を制してシャワーを借りたはずなのに、酔いが醒める間もなかった。
匠君が入ってきて、いい体してるなぁとか見とれる暇もなかった。
『俺、やっぱり待てとかできないんで』
そう言ってまたキスをしてきた匠君は何かもう猛獣だった。完全にケダモノなのに怖いとか思わなかった。
しばしば匠君に懐かれてる私を見て『飼い主』って笑われることがあったけど、全然手懐けられてない。むしろ今手を噛まれてる感じ。痛くないけど。
『もう瑞希さんの前で我慢はやめにします。今日抱くって決めたんで』
このまま逃げようと思ってたわけじゃないのに、匠君は逃げ道を塞ぐみたいに私を壁に追い詰めてそう言って、『待て』も聞かずに舐めてきた。
初めは首筋から、それが胸へと降りて、それだけでも体がビクビクしてたまらなくて、すぐにソコが潤んだのがわかった。そして、すぐに匠君はソコに辿り着いてしまった。
「っぁあ!」
「瑞希さん、可愛いですね」
抑えようとしても声が漏れる。熱くて湿っぽい。匠君の声もそう。
でも、匠君は全然余裕があるように見える。我慢できないとかそんな風には見えない。私は膝がガクガクして立っていられないのに。
「も、いいから……!」
舐められて掻き回されてそこは明らかにグチャグチャで言い訳なんか通用しない。ご無沙汰だったなんて言っても信じてもらえないかもしれないぐらいに。
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