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「あっ! んんっ! んぅっ!」
匠君の胸に顔を埋めて、いっそ窒息しそうなくらいなのに声は止まらない。突き上げられる度に抑えるのがやっとなくらい。
そんな苦しささえスパイスになってるみたいに、興奮してるんだと思う。お互いに。
「中……いいですか?」
「え……?」
何を言われたかわからなかった。もう脳までぐずぐずに溶けてるんじゃないかってくらい頭の中はこの行為でいっぱいだった。今まで感じたことがないほどの快楽に支配されて充足感が凄い。
「出して、いいですよね?」
「あ……」
もう一度、匠君が言葉を変えて問いかけてくる。それも十分とは言えなかったけど、やっと理解した。
私が求めたから匠君が入ってきて、避妊具のことなんて失念してた。それくらい匠君がほしくてたまらなかった。
「責任、取るんで」
「っぁあっ!」
そう言った匠君は初めから答えなんか求めてなかったみたいに激しく打ち付けてくる。
責任=結婚? それは私に都合が良い解釈?
真面目な社会人として順番おかしくない? そう思うのに、喜んでる自分がわかる。まともに考えられるわけがなかった。
だって、最初から限界だったから。
「たくみ、くっ!」
「みずき……!」
一緒に果てるのはあっという間で、迸るものを感じた気がした。
匠君は最奥にグリグリと押し当てて、最後の一滴まで注ぎ込もうとするみたい。苦しいくらいに抱き締められて、それを幸せだと思った。
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