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「わかりました」
社長に返事をしている白井さんの顔が青ざめている気がするけど、白井さん体調が悪いのかな?
ちょっと気になるけど、それより加藤様の家に興味が移り、伊藤さんと加藤様の家の事で盛り上がった。
「着きました。私は加藤様を呼びに行ってきますので、ここで待っていて下さい」
白井さんに言われて、わたし達は「わかりました」と頷く。
「申し訳ありません」と白井さんが悲しそうな顔でボソッと言った。
「何がですか?」
意味が分からず聞いた時、白井さんは既に加藤様の家に向かって歩き出していた。
「申し訳ありません、って白井さんは何を謝ったのかな?」
「私にもわからないです」
伊藤さんも首を捻っている。
これ以上考えても仕方がないかな、と白井さんの言葉は気にしない事にした。
白井さんはすぐに戻ってきて、「伊藤さん、君は今からお手伝いさんに家の中を案内してもらって」と言って、白井さんの隣に立っているお手伝いさんに伊藤さんを紹介した。
伊藤さんとお手伝いさんが行ってしまうと、なんだか不安になり、白井さんに「さっきの申し訳ありませんって何の事ですか?」と聞いてみた。
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