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お洒落な建物を想像していたけど、普通のビジネスホテルの様な外観で、少しガッカリした。
入り口のドアを開けると、ロビーになっていて、受付でアルバイトに来た事を伝えると、スタッフがすぐに店長を呼んでくれた。
スタッフはみんな黒のメイド服を着ていて、美しい人ばかりだ。
「美沙様。ドールハウスLへようこそ。さっそく店内を案内してさせて頂きます」
石川店長の写真はドールハウスLのHPに貼られているので、イケメンな事はわかっていたけど、実際に会ってみた方が写真の何倍も素敵だった。
黒のタキシードに身を包んだ石川店長に丁寧に挨拶をされると、まるで店長が執事で、私がお姫様になった様に感じられた。
「よろしくお願いします」
緊張しながら挨拶をすると、店長は「2階に参りましょう」と言う。
エレベーターの前まで移動すると、ちょうど1階にきていたエレベーターの
ドアを、石川店長が手で押さえて、先に私を入れてくれた。
2階に着きエレベーターのドアが開く。そこは私の大好きなドールの世界だった。
ヨーロッパ調の壁紙と高級感漂うインテリア。
壁にある美しい棚には、100体を超えるドール、衣装やハウス、家具が並べられている。
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