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谷山さんが宣言した。
いつの間にか、加藤様、大石様、中野様は顔に仮面をつけて、加藤様が私の前、大石様が花音の前、中野様が雪の前に立っている。
加藤様は金色の仮面にダイヤモンドが散りばめられていてギラギラした印象。大石様は真っ黒の仮面の周囲に真珠がつけられている。中野様は青色に光る仮面をつけていた。
羞恥心って……、何をされるのか考えるだけ身体が震える。
注射の効き目が切れる時間は決まっているはず。それなのに、最初に動いた人が勝ちっておかしい。
頭の中が混乱しながら、そんな事を考えていた時、加藤様が私のドレスに手をかけた。
えっ、嫌、止めて……
心の中では必死に叫んでいるのに、身体はおろか口さえ動かす事が出来ない。
加藤が私の口にキスをする。目を瞑る事が出来ないので、近づいてくる加藤様を凝視していた。
加藤様は私とキスをしながら、ドレスを脱がそうとしている。
やめてーー!
私の声は届かない。加藤様が肩に掛かっている紐を外した。
紐を外したくらいではドレスは身体にピッタリとフィットしているので落ちない。
だけど、加藤様だけでなく、沢山の視聴者の目の前でこの行為がされている事に頭の中がパニックになる。
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