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加藤様は、小さい頃からの夢を叶えるために、石川社長にドールハウスLを作らせたの?
「2年前に、やっと念願だった人間ドールを作る注射が完成して、君たち人間ドールを作ることができたんだ」
注射の開発も加藤様の指示だった。自分の夢のために、ここまでするなんて怖すぎる。
「アニは人間ドールの中でも最高傑作だよ。アニを見つけてくれた石川くんに感謝しないとね。でも、私は飽き性で人間ドールを鑑賞しているだけでは飽きてしまうんだよ。だから、こうやって人間ドールでゲームをすることを楽しんでいる」
「次のゲームはどんなゲームなんですか?」
加藤様に逆らえば殺されるかもしれない。まずはゲームの内容を知って対策を立てる方が良いと思った。
顔の緊張のみ解く注射があるということは、ゲームの間は身体の緊張を解かれることはないだろう。
つまり、私たちは逃げることはできない。それなら、ゲームに勝つしかないのだ。
「ふふふっ。それを言ったら面白くないだろ。私は命がけでゲームをする人間ドールを楽しみたいのだから」
「命がけって、負けたら本当に私を殺すの?」
震える声で必死に聞いた。
「殺すというのは正解じゃない。永遠に人間ドールとなって、私のプライベートルームに飾られるのだ」
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