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【仁side】
優真の家庭教師の初日に迎えに行った。
きっと一緒に出て来たのが、優真の彼女だろう。
「はぁ・・・。やっと付き合えたというのに、ごめんな」
ポツリと呟いた。
俺のいとこの明兄と圭兄が優真の家庭教師。
「仁、優真は優秀なんだな」
「・・・そうか。明兄」
『おじさんにも困ったな』って苦笑いをした明兄。
「少しは自由をあげねぇと」
「わかってる。2年後って俺が就任を言ったから」
「まぁ、俺達が親父の後を継いでないんだから、何も言えねぇけどな」
初日に話した後は話してないが・・・。
優真が勉強中に『親父、優真も頑張ってるから、たまには息抜きをさせてやって』と言えば『未来ちゃんが出産すれば、入院期間中は、華や楓の世話で勉強にならんだろう』という。
「はぁ・・・」
小さくため息をついた。
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