19:過去の真実

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私は涙を拭きながら話を続けてた。 「圭介と別れて、大学も退学して 両親のサポートを受けながら 赤ちゃんに会える日を心待ちにしてた。 だけど…妊娠5ヶ月の頃 事故に巻き込まれて… 赤ちゃん…産んであげられなかった…」 私はお腹に手をあてて唇を噛む。 「ごめん…」 彼は私の手に自分の手を重ねた。 彼の手の温もりが私のお腹に伝わる。 (赤ちゃんにもこの彼の温もり…教えてあげたかったな…) 私の涙腺は崩壊して嗚咽が漏れる。 彼は私を落ち着かせようと 背中に手を回してトントンと撫でる。 『部屋で話そうか…』 さすがに周りの視線が気になる。 私がうなずくと 彼に支えられて彼の部屋に向かった。
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