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『優希、圭介くん、おまたせ。』
玲奈が見つけて駆け寄る。
よっ、と2人が手をあげる。
『さくらちゃんは、久しぶりだね。
今日は一段と可愛いねー!よっ、浴衣美人!』
久々に会う優希くんに茶化され苦笑いを浮かべる私。
『おい、優希。さくらが困ってる。』
圭介が私の手を掴み引き寄せた。
そんな私たちをみて玲奈と優希くんが
美男美女だねっ!とさらに茶化した。
そんな2人を無視して
河川敷に腰を下ろす圭介を見つめる。
(今日で最後だから、、、)
私は必死に笑顔をつくり
「花火楽しみだね〜」と圭介の横に腰掛けた。
圭介は『だな!』と言いながら
当たり前のように手を繋いでくれた。
彼の右手の薬指には
一緒に選んで買ったペアリング。
私は泣きそうになるのを必死で堪え
夜空を見上げた。
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