01:私と彼

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朝から夕方まで続いたミーティングを終え 私は彼と飲みに行った。 『今日はミーティング三昧で疲れただろ? お疲れさま。』 「お疲れさまでーす。」 私たちはビールで乾杯する。 「私はやっぱり店頭に立って接客する方が好きです、本社勤務は無理そう。」 『倉木は店舗向きだよな。 俺はMDになりたくて入社したから 今の方が充実してる。 まっ、たまに店舗応援に入るのは楽しいけどな。』 彼は枝豆を食べながらはにかんだ。 「大阪にも応援来てくださいねー。 森谷さんとこんな風に頻繁に飲めなくなるの 寂しすぎますから。」 『なに?俺と会えなくなるの寂しいの? とうとう俺に惚れたか?』 「惚れてはないですけどっ。 でも入社して以来、森谷さんとは だいたい週1ペースで飲んでますよね。 もう3年も。すごくないですか!?」 『まっ、お前の彼氏より お前の事知ってるかもな。』 「今はいませんよ。 入社してから付き合った人たちは だいたい半年以内には別れちゃったんで 森谷さんが1番私を知ってますよ。」 私はビールジョッキの水滴を指でなぞる。
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