01:私と彼

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「森谷さん、大丈夫ですか?」 『あぁ。なんとなく別れるんだろうなって思ってたしな。今は結婚も考えられなかったし。だから彼女の幸せそうな顔見た時、正直安心したんだ。』 そういうと、彼は3杯目のビールを飲み干した。 「5年かぁ…私には未知の世界です。 相手の幸せを願えるのも…」 私はため息をつき残りのビールに手をつけた。 私のビールが空になったのを確認すると 『もう行くぞ。』と立ち上がる彼。 私たちはいつも深酒はしない。 だいたい2時間でお開きになる。 いつものように店を出て駅まで歩く。 私は彼の話を聞いてからずっと考えていた。 昔、大好きだった人のこと、、、。 いや、今も忘れることができない 大好きな人のことを、、、。
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