01:私と彼

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ぼーっと歩く私は 青信号が点滅し赤に変わった事に気づかず ゆっくり信号を渡る。 信号待ちしていたトラックが 私にクラクションを鳴らす。 ''プッープッー'' ライトが視界に入り私は固まる。 『おい!』 彼が慌てて私の腕を掴み引き寄せた。 ''キャー、、、" 頭の中に5年前の嫌な光景が浮かぶ。 心臓が''ドクドク''激しくなる。 私はだんだん息が苦しくなり ハァ、ハァと必死に胸を押さえ息を吸う。 足の力が抜け、膝から崩れ落ちる。 どんなに息を吸っても苦しくて涙が流れてる。 『倉木、ゆっくり深呼吸しろっ!』 彼が私の体を支えてながら 優しく背中を撫でてくれた。
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