第1話 明るい性格

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「和馬くん、転校生だったんだね。見たことないなと思ってたけど」 「みたいだね。あと、夏鈴褒められまくりだったじゃん。もしかしたら、前の学校には夏鈴みたいな子が少なかったのかもね。だから、明るさにびっくりして褒めたとか。」 「いやー。私みたいな子は沢山いるよ〜。友達には、そういう子が少なかったのかもしれないけど。」 と夢中で話していると 「岩井、金井みんなバス降りてるぞ。早く降りてきて班の人と合流して。」 と先生に言われた。 「先生ごめんなさいー。今すぐ降ります。」 と二人声合わせて言い、降りて行った。 その様子を見ていた和馬は、 「やっぱり二人面白いな」 と橋中晴樹(はしなかはるき)に呟くように言った。 「二人とも、何かが抜けているとこがいいよな。完璧に出来ないからこそ面白く見えるんやと俺は思うわ。」 と晴樹は言った。 「そうやな。また話せんかな。」 と呟く和馬。 「また、話しかけたら?二人とも喜んで話してくれると思うで。」 「うん。話しかけれそうやったら話しかけよ。それより晴樹、ウォークラリー行こ!」 明るい性格の夏鈴と鈴羽に出会った和馬。 この二日間、楽しくなりそうな予感が、彼にはしていた。
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