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「和馬くん、転校生だったんだね。見たことないなと思ってたけど」
「みたいだね。あと、夏鈴褒められまくりだったじゃん。もしかしたら、前の学校には夏鈴みたいな子が少なかったのかもね。だから、明るさにびっくりして褒めたとか。」
「いやー。私みたいな子は沢山いるよ〜。友達には、そういう子が少なかったのかもしれないけど。」
と夢中で話していると
「岩井、金井みんなバス降りてるぞ。早く降りてきて班の人と合流して。」
と先生に言われた。
「先生ごめんなさいー。今すぐ降ります。」
と二人声合わせて言い、降りて行った。
その様子を見ていた和馬は、
「やっぱり二人面白いな」
と橋中晴樹に呟くように言った。
「二人とも、何かが抜けているとこがいいよな。完璧に出来ないからこそ面白く見えるんやと俺は思うわ。」
と晴樹は言った。
「そうやな。また話せんかな。」
と呟く和馬。
「また、話しかけたら?二人とも喜んで話してくれると思うで。」
「うん。話しかけれそうやったら話しかけよ。それより晴樹、ウォークラリー行こ!」
明るい性格の夏鈴と鈴羽に出会った和馬。
この二日間、楽しくなりそうな予感が、彼にはしていた。
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