第4話 新たな問題

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三人はリビングで、夏鈴が来るのを待っていた。 「急にお邪魔してすみません。」 鈴羽が夏鈴ママに言った。 「全然、大丈夫よ。来てくれて夏鈴も嬉しいと思うわ!ゆっくりしていってね〜。」 「ありがとうございます!」 三人は声を合わせて言った。 「ちょっと夏鈴呼んでくるから、少し待っていてね。」 「はい。ありがとうございます。」 鈴羽が言った。 夏鈴ママは、2階の夏鈴の部屋に行った。 「体調悪いのかな。」 「どうなんだろ。心配だな。」 和馬が心配そうに言った。 少しした後、夏鈴ママが戻ってきた。 しかし、夏鈴の姿はなかった。 「夏鈴、寝てるみたいで返事なかったわ。来てもらったのにごめんね。」 「いえいえ。何か学校であったんですか。」 鈴羽が聞いた。 「いや。学校も普通に行っていたから何もないと思うわよ。」  「そうですか。」 「何か知っていることある?」 夏鈴ママが、3人に聞いた。 「私は、クラスが違うので知らないです。夏鈴と話したときは、明るかったし特におかしいと思ったこともなかったです。けど、和馬たちなら、同クラだし何か知っているかも。」   鈴羽が、和馬と晴樹に話を振った。 「あ〜。俺は夏鈴と中学同じクラスになったことがないから分からんけど、あるグループからいじめられているというか。中学の卒アルと小学の卒アル見比べたら分かるかと。」 和馬が言った。 「えー!まじか。何で全然言わなかったの。」 鈴羽は、言った。 「ていうか、今まで全然話してなかったやないかい。」 「まぁ、そうだけど、、、。来るまでに話せるくない?」 二人が今にも喧嘩しそうになっていると 晴樹は言った。 「ちょっと二人とも!こんなところで喧嘩するなよ。」 夏鈴ママは苦笑いした。 「ごめん。ごめん。」 和馬が言った。 「そうだね。こんなとこで喧嘩したら夏鈴だって心配になってしまうよね。 和馬は他にも知っていることないの?みんなの前で言いにくかったら、夏鈴ママに言ってあげて。」 鈴羽は和馬にもう一度話を振った。 みんな静かになって和馬の話に耳を傾けている。 「言いにくいってわけじゃないけど、、、。最後に学校に来た日からいじめがエスカレートしたというか。晴樹と話していた時にあったみたいやから、ごめんやけど、詳しいことは分からない。でも、いじめがあったのは事実。」 少し沈黙があった後に、夏鈴ママは言った。 「そうだったんだ。夏鈴、最近元気がないと思っていたの。話してくれてありがとう。あとは夏鈴に聞いてみるね。」 「いえいえ。何もできなくて申し訳ないです。」 「私もしょっちゅう会いに行っていたのに全然気づかなかった。気づいてあげたら変わっていたかもしれないのに。」 鈴羽も涙ながらに言った。 「鈴羽の前では、夏鈴はいつも通りに振る舞っていたみたいだったから、責めることはないで。夏鈴が回復して顔を合わせられる日までじっくり待とう。」 「うん。そうだね。」 「和馬の言う通りだと。今は本人も休みたいだろうし。」  「お話中に申し訳ないんだけど、今日は何しに来てくれたのかな?」 夏鈴ママは聞いた。 「あっ!忘れていた。あの、これ借りていた体操服と手紙です。届けにきたつもりがついつい話し込んでしまいました。」 「いえいえ。わざわざ届けに来てくれてありがとう。夏鈴にも伝えておくね。」 「はい。よろしくお伝えください。じゃあ、そろそろ帰ろっか!」 「そうしようか。」 「そうだな。」 和馬と晴樹は言って、3人は玄関に向かった。 「お邪魔しました。また今度夏鈴に会いに来ます。」 鈴羽は言った。 「お邪魔しました!」 和馬と晴樹は言った。 「また3人で会いにきてくれると夏鈴も喜ぶと思うわ。いつでも来てね。」 「はい!」 3人はそういうと玄関を開けて帰っていった。 帰り道、鈴羽は言った。 「ついつい長居しちゃったね。」 「そうやな。夏鈴の事もう少し早くに伝えとけばよかったな。鈴羽、ごめんな。」 「うんうん。私も気になったら聞いておけばよかったから。」 「俺も何か気づいてあげたら良かった。まぁ、しばらくは、夏鈴さんは学校来れないだろうな。」 「そうやなぁ。たまに会いに行って勉強とか教えた方がいいかもな。」 「うん!また3人で行こう!行く前には夏鈴に聞いてからの方が、いいかも。体調だって良くないみたいだし。」 「そうしよ。じゃあ、俺らはこっち方面やし。鈴羽も気をつけて帰ってな。」 「うん。今日は2人ともありがとう。また明日!」 「また明日!」 和馬と晴樹は声を合わせて言い、鈴羽と別れた。 新たな問題が発覚、、、。 夏鈴の今後はどうなる? 第5話に続く、、、。
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