♯29

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♯29

「なにを考えているんだよ……」  ボクは、なんとか説得しようと試みた。 「フッフフ……!! なにが」  小悪魔のように微笑んで。 「なにがッてェ……! 誤魔化すなよ!!  アランが、進路志望の欄に書いたンだろう!!」   またボクは、さっきのことを蒸し返した。 「フッフフ……、なんか書いた? 私ィ!」  それでもなお、とぼけるつもりなのか。 「ぬうゥ……、とんでもないコトをッ!!  書いたクセに!!」   ☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
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