第一幕 その5 作者=よしけん

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第一幕 その5 作者=よしけん

それぞれも世界のキャラクターたち(『魔法少女が街中で魔法ぶっ放して何が悪い(以下、『まほ街』)』のメインキャラクター以外)が眉をひそめる中、虹色の空はその濃さを増していく。  そして――  カッ!!  そんな効果音が似合いそうな程の、網膜を破らんばかりの閃光が各々の世界の空を照らし出した。  『鬼も喰わない騒動絵巻』の頼光達と、  『源頼光-RE;birth‐』の頼光達、  (同名のキャラクターが出ているが、全く別の世界の住人なのであしからず)  そして、ようやく事態に気づいた『まほ街』のキャラクター達は、窓から降り注ぐその閃光の光をガラス越しに、  各々が受けることとなった。  「「嫌だぁぁぁああ!!!!――うん?」」  紅里と千聖が叫んだ直後、二人が外の"異変”に気づく。  それに続いて美麗、彩葉、月乃、計五名がハッとした表情で外を見た。  それと同時に、虹色の光は空だけでなく、空間、街全体を一瞬で包み込んだ。   刹那、外の景色が変わる。  否、正確には『源頼光-RE;birth‐』と『まほ街』の人々にとっては特に変化は無い。  ただ、大きく変わったのは――  突如として外を歩く人々が変わったのだ。  今まで自分達が知っていた私服、制服を着た人々の中に、中世の人々が着るような、古い衣装の人々、馬や牛車に乗る人々が出現したのだ。  「な、なんだありゃ・・・」  教室中の人々が窓に張り付く中で、『源頼光-RE;birth-』の方の頼光が窓を見て呟いた。  「え、なになに!?」  「映画の撮影・・・?」  同じく、教室中の人々は勿論、『まほ街』のメインキャラクター達も窓に張り付く中で、紅里と美麗が呟いた。  一方でこの"異変”に一番、驚いていたのは『鬼も喰わない騒動絵巻』のキャラクター達だ。否、驚くどころではない、度肝を抜かれていた。なにせ、突如として、都の、否、街の大通りが石やコンクリートでできた店々に変わり、あまつさえ、遠くの景色には同じく石やコンクリートでできた大小、高低の建物がいきなり出現したのだ。  「な・・・なんだ、こりゃ・・・」  季武が両目を限界まで見開いて呟いた。  「ら、頼光さま!これは一体・・・?」  綱もまた、両目を限界まで見開き、主君を見つめた。  「・・・私にもわからない・・・一体、どうなっているんだ・・・?」
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