オシャレ過ぎる産婦人科医に誘われて

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『で、でも私は特別明るいわけでも面白いわけでもないので…先生を元気にしたり出来ないと思いますよ』 『僕は別にそういうのを望んでるわけじゃないよ。ただ一緒に居るだけで心が温かくなって…元気になるってこと』 ただ一緒にいるだけで… そんなこと言われたらすごく恥ずかしいよ。 私はその言葉に何だかキュンとした。 胸の真ん中あたりが… ちょっとだけ熱くなった。 『七海先生、私のことあんまり知りませんよね』 『どうして?なぜ知らないって思うの?』 先生が微笑む。 この色っぽい笑顔、反則だよ。 『だって、先生は産婦人科のお医者さまなので、あまりお話する機会がないというか…』 確かに入院病棟は同じ階だから、他の先生方よりは会ってるかも知れないけど… 『たまに藍花ちゃんと話したりするよね』 『は、話すというか挨拶というか…』 『それで十分じゃない?』
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