2人の未来への1歩

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いつかはもしかして…って思ってた。 勢いでそのまま抱かれた時もあったし。 でも、お互い何も言わなくて。 だから、当たり前と言えば当たり前だった。 私はすごく嬉しかったけど… 蒼真さんはどう思うんだろう? もしかして私…フラレる? そう思ったらドキッとした。 ううん、そんなことないよ。 私のこと大事にしてくれてるんだから大丈夫だよ。 いつ話そう…? 頭の中でいろんな思いが巡る。 不安も…やっぱりあった。 私は蒼真さんの部屋に招かれた日、ちゃんと打ち明けようと思った。 いつものように食事をしてから、話を切り出した。 『蒼真さん』 『ん?』 私の顔をじっと見る。 『あのね…』 不安げな表情だったのか、蒼真さんは心配そうだった。 『大丈夫?落ち着いて。ゆっくりでいい。何かあったのか?』
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