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『絶対に離さないって言っただろ。近いうちにプロポーズするつもりだったんだ。俺達の赤ちゃんが1日も早い結婚を願ってくれたんだ。藍花の中に芽生えた小さな命、俺の全てかけて守るから。もちろん、藍花のことも、必ず守る』
蒼真さんは、そう言って、私の目を1ミリのかげりもなく見つめてくれた。
私と赤ちゃんを本気で受け入れてくれるんだって、そう思ったら…
霧がかかったみたいな暗い気持ちが一気に晴れて、私の心に明るい光が差し込んだ。
『本当に私、蒼真さんと赤ちゃんと…3人で家族になれるんですか?』
『ああ、もちろんだ。必ず守る、だから結婚しよう』
体にズシンと重く響く「結婚」の2文字。
嬉しくて、嬉しくて、喜びが心の底から溢れ出してきた。
『本当に…?』
『ああ、夫婦になろう。世界一幸せにするから、俺に着いてきてくれ』
迷いのない蒼真さんに着いていくことは、私にとって何の間違いもない、1番正しい選択だと確信できた。
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