2人の未来への1歩

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すぐに蒼真さんは私をマンションに呼んでくれた。 「一緒に暮らそう。藍花が心配だし、側にいたい」 甘えようとは思ったけど、本当にいいの?って、ちょっと恐縮した。 蒼真さんはホワイトリバー不動産の御曹司だし、私はごく普通の一般人。 身分違いにも程がある。 でも、蒼真さんにそれを言ったら「身分の違いなんて無い。そんなものは一切気にするな」って叱られてしまったから… もう言わないように決めた。 引越しも全て蒼真さんが手配してくれ、もったいないくらいに広くて素敵な部屋で生活し始めたら、何だか心も体もリラックスできて、この環境なら赤ちゃんにも良さそうだって思えた。 それに…何よりも、大好きな蒼真さんの側にいられること、それが1番心強くて嬉しくて… 蒼真さんのぬくもりに包まれる安心感は半端なかった。 私はこの幸せな日々に感謝しかなくて、心穏やかに1日1日を大切に過ごしていた。
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