あなたの魅力に気づく月の夜

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白川先生は、見た目は本当にめちゃくちゃカッコいい。 それは認める、認めざるを得ないくらい「超イケメン」だから。 だけど、あの意地悪な感じのせいで全部台無しになってる。 白川先生も、七海先生みたいに優しかったら、きっともっと素敵なのに… って、今、私、七海先生のこと思い出してる!? 『藍花!』 その時、誰かが私の名前を呼んだ。 男性の声… いつも聞いてる? って、嘘!! 『し、白川先生!』 い、今、藍花って言った? 嘘でしょ、どうして私の名前を? 『待たせたな、悪かった』 『え…』 ちょっと待って。 私を名前で呼んだ上に、悪かったなんて、こんな展開、予想もしてなかった。 この人、本当にあの白川先生? 『どうした?そんな顔して』 『あ。いえ…ちょっと驚いてしまって』 つい本当のことを口走ってしまった。 『なぜ驚く?』 『あの…』
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