あなたの魅力に気づく月の夜

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『いえ、ありがとうございます。いただきます…あの…すみません、ちょっといいですか?』 食べる前にどうしても聞きたくなった。 『何?』 何って… 『私、今から外科医の白川先生と2人でハンバーガーを食べるんですよね。なんかこの組み合わせがどうもよくわからなくて…』 『内科医なら良かったか?』 『え?えと…』 真面目な顔して困ってたら、白川先生は急に私の目の前に顔を近づけて、 『真剣に考えるな。笑え』 って… ちょっとだけ微笑んだ。 この白川先生の顔… 本当にイケメン過ぎる。 それも超ド級の。 月の光にほんのり照らされて、顔の一つ一つのパーツがあまりにも美しく見えた。 でもやっぱり数秒でギブアップ。 この距離のイケメンは直視出来ないよ。 私はサッと正面を向き、冷静を装ってハンバーガーを口にした。
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