日本の未来を決める総裁選

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日本の未来を決める総裁選

 武漢ウイルスは変異株を次々と生み出し、世界の経済と人命を脅かしていた。人類は、ワクチン接種に期待し、姿の見えない侵略者と闘っていた。閉塞感の中、慣れはその怯えを日増しに衰えさせていた。  武漢ウイルスの脅威に世界はその対応に困惑の色を隠せないでいた。武漢ウイルスが確認され早一年、暫定ながらワクチンが製造段階に入り、各国のワクチン争奪戦に熱を帯びる。友好国の関係を活かし、国民への二回接種分のワクチンを確保。接種率こそ他国に遅れを取ったが、順調にその効果を得始めていた。しかし、マスゴミは、緊急宣言や対応の遅れを指摘し、地民党の不甲斐なさを煽り立てていた。それに油を注ぐように地方自治体からの宣言判断基準や対応の不満が噴出。国民を背後に経済的負担を国に押し付けてきた。自由を奪われた国民は、発祥地の中酷から目を反らさせたいマスゴミの誘導により、あたかも今回の災難を地民党が起こしたように仕向けていく。それによって、地民党の支持率は坂道を転げ落ちていた。そんな中、日本では衆議院議員選挙を間近に控えていた。支持率を下げ始めた地民党は、新たな脅威に晒されていく。  「里芋君、貧乏くじを引かせて済まなかった。御苦労だった」  「待ってください煮貝さん、私はこのまま…」  「このまま?このままで、選挙を闘えると思っているのか?」  「…」  「顔だよ、顔。このままじゃ、武漢ウイルスの憎悪が我が党に向けられるのは必至だ」  「しかし、誰がなっても同じでは。なら、最後までやらせてください」  「最後までやって我が党を崩壊させるつもりか!」  「…」  「我が党は逆境に立たされている。国民のストレスを一身に浴びている今、これからに期待と明るい未来を印象付け、視線を一転させるためには、新しい顔を立て、今の苦境に幕引きを行う必要があるのは明らかだ」  「…。しかし…。では、再選を目指し、立候補を致します」  「…。勝手にすればいい。今や疫病神の君に付く議員がいるのか。派閥を持たない君が。我が派閥を頼るつもりなら、お門違いだぞ」  「それでは、責務が…」  「責務…。今の君の責務は我が党のダメージを限りなく無くすことだ。それは、君が総理の座を退くことだよ、里芋君」  煮貝幹事長自身、切迫した問題を抱えていた。それは、高齢である煮貝は後継者に恵まれず派閥自体が空中分解に晒されていたのと、忠誠を誓う中酷が世界から疎まれ、自業自得とは言え、その汚泥を真っ向から被り、悪代官のレッテルを拭えないでいたからだ。煮貝派の志水会、46人は、絶対的指導者と有力な後継者を育てられず、明らかに浮足立っていた。  伏魔殿の地民党には多種多様の妖怪が巣食う。その一人が、幻想にどっぷり漬かり過ぎ、ふにゃふにゃにふやけた石葉元幹事長だった。  「ほほほほ。僕の出番が来たようだね。早速、推薦人の確保に取り掛かりますか。僕には党員・党友会という絶対的な票があるからね。まぁ、中酷の資金と根気のお陰だけどね」   指示を出せない指導者らしく、どっちつかずで論点ずらしの口調に磨きを掛けるのに余念がなかった。  閣下と呼ばれる麻草副総理は、自身が率いる地民党麻草派・志香会、53人を従えていた。  「閣下、私、総裁選に出馬させて頂きます」  「本気か、昆布君。やめとけ、やめとけ」  「しかし、今回がチャンスかと」  「やるのは勝手だが、やるからには勝たなきゃならん。負けたら、後が大変だぞ」  「ご支持を賜りたくお願いに参りました」  「支持か?まだ、早いんじゃないか。もう少し揉まれて味が出るのを待った方がいいんじゃないか」  「ご支持を」  「そうか。じゃ、元気でな」  「閣下…」  安倍川餅前総理の弟である岸大根外務大臣の所属する宏池会は35人。  岸大根さんは幼少のころに母の兄(つまり叔父)の岸大根信和さん(岸大根信介元総理の長男)と養子縁組をした。そのため、氏が「安倍川餅」から「岸大根」へ変わったものだった。  「総裁選に出馬致します。ぜひ、ご支持をお願い致します」  「うん、そうか、頑張って」  しかし、自分たちに靡かない者を陥れようとするマスゴミの執拗な質問に岸大根はまんまと嵌ってしまい、安倍川餅の掘り下げたくない問題に火を灯すような対応能力のなさを晒し、一気に安倍川餅前総理の信頼を萎えさせた。その番組での自分の対応に関して人伝に聞いた岸田大根は、慌てて安倍川餅前総理のもとへと向かった。接見してすぐさま、安倍川餅のきな粉の色合いが濃く変化していたのに気づかされた。  「安倍川餅さん…」  「総裁選のことだな」  「はい」  安倍川餅は、ひじ掛けに手を掛け立ち上がると、岸大根との擦れ違いざまに「体に気を付けて」とだけ言って、目も合わせず、岸大根の肩を叩いて退室していった。その背中は、支持拒否を物語っていた。  「安倍川餅さん…」  意に沿わない真実を一切報道しないマスゴミは、中酷が好む優柔不断で組み易しとするお気に入りの石葉を担ぎ上げ、ありもしない人気を盛に盛って報道し、国民の視線を石葉に向けさそうと躍起になっていた。マスゴミの無知さは、総裁選が地民党員による選挙であることが理解できないでいたことだ。いや、理解していて国会議員の票は当てにならず、地方票を有利にするための小細工か。  ある機関が調査したように先進国でありながらフェイクニュースを信じ突き進み、真実だと思い込む特殊な能力を持った缶酷人のようにマスゴミは、真実と意見の区別さへできなくなり、単なるクレームを生き甲斐にしているような存在となっていた。これこそが、日本が進んではいけない道であり、襟を正して対応しなければならない問題でもあった。  マスゴミが一般国民をミスリードするのに躍起になっている間に新芽が着実に育っていた。それは、当選すれば、女性初の総理となる高菜茶苗前総務相だった。本来ならマスゴミが注目を浴び部数や視聴率を得る話題である新芽の存在を一切無視し、寧ろ、国民に気づつかせまいと、里芋・昆布・岸大根・石葉の争いと報じていた。マスゴミの一押しは言わずと知れた石葉だ。続いて昆布、里芋、岸大根となっていた。  いつもの幻想が繰り広げられる。マスゴミに持ち上げられた石葉は総裁選の出馬に意欲を見せたものの、相変わらず何が言いたいのか、出るのか出ないのかをふにゃふにゃにし旬を逃しまくっていた。  公示日が迫る中、各候補者は、推薦人20名の確保に疾走と駆け引きを半地下の住人の思いで繰り広げていた。  各候補者は、日々変わる派閥の力関係に翻弄させられる。そんな中、驚くニュースが伝えられた。再選を望んでいた里芋現総理が、早々と総裁選辞退を表明したものだった。元々、無派閥で押し出されるような形で総理になり、その後ろ盾となった発言力のある派閥の煮貝派の支持が得られないだけでなく、国民の不満を一身に背負わされている里芋に加担しようとする者など誰も居なかった。  これに気をよくしたマスゴミは、より石葉を押し、テレビでの露出度を高めることに尽力を惜しまないでいた。しかし、これが裏目に出る。露出度が増えれば増える程、SNSを中心に煮え切らない生臭さの残る石葉の態度は、国民に不味さを伝える結果となった。  石葉は、もう賞味期限が切れている。  安売りしても売れない。それを実感した石葉派の17人の内、7人が昆布支持に流れ、離脱してしまった。これには無表情の陰気臭さを醸し出す石葉の姿は消え、紅潮した怒りの表情が、また悪印象に繋がり、石葉は自らの人気のなさと求心力のなさに失望を隠せないでいた。  里芋の辞退に続き、石葉も出る出ないを曖昧にする、彼独特の出馬辞退を顕にしてしまう。これで勢いづいた昆布田郎は、石葉の離脱者を手に入れ、さらに、誤った選択肢へと突き進むことになる。  危機感を感じた石葉は、総理の椅子を一旦諦め、新政権の中核を狙う事へとシフトした。昆布に連絡を取り、昆布から石葉に依頼したとすることと昆布政権でのポストの確約を条件に昆布支持を打ち出すと提言。昆布は、親と仰ぐ麻草副総理や支えてきた安倍川餅前総理からの支持を確約されず、票集めに思った以上に苦戦する中の出来事であり、獲得できる票は廃棄処理間近なゴミ票でも拾う切迫感に押し潰されていた。  魔が差す、逆風が吹く、とは、この事か。  嫌われ者を自覚した石葉が寄生し、そこへ、誰もが知っていることをゆっくり話しているだけと揶揄される人気者で一躍国民のハートを掴んだ劇場的な総理だった父を持つ小松菜駿豆労(すんずろう)の昆布支持を取り付けた。  小松菜駿豆労は、何も知らない国民には話の上手さで人気を獲得しているだろうが、彼への嫉妬と実力を知る議員たちからは、親の七光りだけの孤独な存在であることを知られており、真剣に自分の職務を考える議員からは毛嫌いされ、無視される存在でもあった。  支持してくれる議員が増えるたびに昆布田郎への不信感が、地民党員に広がりを見せ始めて行く。若手の議員たちは、派閥に囚われない政党を、との声を挙げ始める。重鎮たちはそれを何も知らない若者のガス抜きとして捉え、いつか気づくと放任していた。若手議員たちは人気があり、一見、物事をはっきり言うイメージの昆布田郎への期待を込めて、支持を固めようと見守っていた。  勢力争いとは、勝ち馬に乗る事。政権・政党という大きな御輿を担ぐには、まだ確固たる地盤・看板・鞄のない若手がおいそれ成し遂げられるものではないことを彼らはまだ気づくことはなかった。  岸大根不三夫と昆布田郎の一騎打ちが噂され始めた頃、ぬぼっと顔を出し始めたのが、高菜茶苗前総務相だった。高菜も総裁選出馬を表明し、認知度のなさを払拭するように意欲的に動き始める。無派閥・総裁選未経験である高菜は、党員・党友会の名簿をまだ渡されておらず、他の候補より実質的には一ヶ月の遅れを取っていた。  女性議員が少ない、増やせと声高に唱え政権批判をしてきた、女性議員や女性雑誌は、こぞって、高菜を応援するどころか、高菜は女性の顔を被った男だと揶揄し、ここに至って、男とか女ではなく、実力のある者が総裁になるべきだと、急に正論を全面にだし、徹底的に高菜排除を掲げ始めた。  高菜は数少ないアピールの場を遺憾なく生かし、今、国が抱える問題の具体的な対応を論理的に説いて見せた。その姿を見て驚いた議員、地民党員・党友会員は少なくなかった。高菜は持論を打ち出す余り、融通の利かない人物と旧体制から疎外感を受けざるを得ず、派閥という数の論理で闘うには不向きだと思われていた。それがどうだろう。露出が増えるごとに高菜の認知度は高まり、他の候補者との発言の味の濃厚さと素材の歯ごたえの違いを浮き彫りにしていった。  それに危機感を感じた中酷は、高菜をアメリカのトランプと皮肉り嫌い、なんと昆布支援をあからさまに報道を通じて示唆する動きに出てきた。この動きは、決断に悩む者に思案の時間を余儀なくさせた。中酷が嫌う人物程、まともな者という図式が生まれ始めた日本では、彼らの応援歌は、耳障りな雑音にしか聞こえない。その雑音の原動力が昆布に向けられると、若手議員はまだ自らが知らない昆布の裏の顔があるのではないか、騙されているのではないかとの不信感を沸き上がらせ、いつの間にか鍋の淵に溜まる灰汁を取り除くように情勢を見守るようになっていった。  冷静に見れば、中酷と結びつくのは煮貝。その煮貝派が空中分解へとカウントダウンを迎えている。そこへ、中酷からの昆布支持とも思える応援歌。このまま、昆布に寄り添うと、自分たちが未来の煮貝派になるのではないかとの懸念を払拭できずにいた。そう考え始めた議員たちは、昆布総裁選出馬表明に参加に抵抗感のないオンラインを選んだ。  正式な総理選出馬表明の日がやってきた。  最低でも20人の地民党議員推薦人の獲得がレース参加の最低条件。  国会議員383人、党員・党友会383人を奪い合うレース。一回目の選挙で、過半数が得られない場合は、国会議員383人と党員・党友会を県別として47人の決選投票によって決められる。  昆布陣営は、81人、岸大根陣営が、74~122人。驚かせたのは、認知度やこれまでの経緯で不利であった高菜が93人を集めた結果だった。岸大根の不確定要素は、他の候補者のように本人または代理人の出席の他、多くがオンラインでの参加であり、まだ判断し兼ねている要素も多く確定したものでないことを物語っていた。流れ的に岸田大根の票は同じ匂いのする高菜に流れる可能性もあった。それはまた逆の流れも考えられた。さらに、混迷を促せる事態が急遽舞い込んできた。野沢菜西湖幹事長代行の参戦だ。野沢菜は高菜の思わぬ健闘を目の当たりにし、女性初の総理の座を渡すものかと立ち上がったに過ぎず、推薦人=獲得人数の20人と低く、出馬に疑問視の眼差しが注がれた。  野沢菜の敗戦覚悟の出馬には裏があるように多くの者が感じていた。昆布や高菜の人気を危ぶむ陣営の仕掛けた作戦ではないのかの憶測が流れ始めていた。その裏には妖怪・煮貝の存在が取り沙汰されていた。地民党であっても立剣民主党のような野沢菜を支援する者たちにとっては、票の行き場がなく、他の候補者陣営からは、ゴミのような票でも薄氷を踏む票勘定になればその一票の重さは無視できないものでもあった。そこで、ゴミはゴミ箱に入れるのが一番問題を引き起こさない手段であると考えられ、重鎮たちによる裏工作の結集が、野沢菜の出馬に繋がったものだった。すべては、一回目で決着がつかなくするための工作、いや保険のようなものだった。  重鎮たちの描く絵図は、昆布が一位通過。でも、過半数に満たず決戦投票に向かうと読んでいた。そうなれば、昆布対岸大根または高菜となり、結果として高菜か岸大根を新たな顔にできると描いていた。その際、高菜と岸大根は腐っても鯛の如く互いの味わいを活かし、いざ、ひとつの盆に配膳する際にはお互いが油と水にならないようにするための工作として妖怪の差し向ける蠅を追い払う結界を張った。  当初の予想では昆布田郎人気と安定の岸大根不三夫の一騎打ちの様相が、穴馬的に高菜茶苗が現れ、彼女が岸大根の兄である安倍川餅前総理の支持を得たことで混沌とし始めた。昆布の頼れる基盤である麻草副大臣の確約が得られないばかりか、高菜に流れる恐れさへある。岸大根、昆布、高菜を嫌う者の中には、弊害のない野沢菜に票を逃がすことさへ考えられた。そう、野沢菜の出馬は、一票を投じたくない者、煮貝派の行き場のない票の効力を削ぐためのゴミ箱として設けられたものだ。  派閥政治が嫌われる今、強引な総裁選はできない。選挙の勝負は、水物。そこで、総裁選の一回目で一位が過半数の票を獲得できないようにし、コントロール下に置ける決選投票に向かわせるよう重鎮たちは裏で結託し、見守っていた。決選投票になれば、国会議員をどれだけ獲得できるかが大きなカギとなる。党員・党友会の票は県別となり、誰の支援に回るかは、その際の候補者の所属するあるいは関わる派閥の力が大きく影響することは否めないからだ。  この状況下で討論会などが実施されれば、賛否両論はあろうが具体的な政策と目指す方向が明確に見える者の優位性は揺るぎない。となれば、自分の考えを総裁選に合わせてゆらゆら意志をたなびかせる昆布と、方針が串刺しされている岸大根・高菜組の闘いになるのも明らか。その際、岸大根と高菜の共存体制の取り方で総裁が決まる。野沢菜は、ゴミ箱にて消去。票のみが復活し、流れ先を彷徨い暴走する危ない票になるかも知れない。そのためにも昆布陣営は決選投票に圧勝することが必須となった。  順当にいけば、昆布対岸大根、昆布対高菜の闘いになる。  出馬表明には、本人か代理人が支持を訴えた。本人参加は、◎の支持者だ。代理人での参加は〇の支持者。代理人の場合、当日、参加できない理由が明確か否かできまる。総裁選を見据えて、地元に帰り、いち早く動くためのものなのか、否かだ。高菜陣営は明確に地元有権者獲得に動いていると明言していた。代理人を出した議員は地元に帰り、仕込みに時間をかけ、熱々の手土産を持ち帰るために。混戦は、昆布陣営が懸念した方向へと動くことは必至となった。それだけに一回目の投票で圧倒的大差で勝負を決める必須さを昆布陣営は余儀なくされた。  武漢ウイルスに弱体化された地民党は、女性初の総理大臣という女性票を大幅に伸ばせる大チャンスを当落ギリギリの議員は自分の優位性になるかを考え、来たる衆議院選を睨んで、自らが当選する確率を探る総裁選でもあるのは否めない。  地民党総裁選の候補者討論会が、日本記者クラブ主催で行われた。  これは、酷いものだった。  政権の悪口を言えば、部数や視聴率が取れる。この旨味が熟成して、発信力の強いグルメレポーターとして、人気・支持率を気に掛ける店やシェフをコントロール出来ると勘違いし始め、我がもの顔で自分たちの意にそぐわない料理を提供する者をこれでもかとこき下ろし、「ほれ、みたことか」と嘲り笑うのが自らの使命と勘違いするようになっていた。  地民党総裁選の立候補者は、昆布田郎行政改革担当相、岸大根不三夫前政調会長、高菜茶苗前総務相、野沢菜西湖幹事長代行の4人だ。  選挙の公正性を充分に配慮し行わなければ、偏向報道になりかねないことを熟知した上、敢えて、防腐剤をふんだんに練り込んだテーブルを用意した。  広告出稿やその企業の関連から多額の収益を享受しているマスゴミは、胴元の中酷の顔色を視つつ、媚を売り、収益を上げることに疾走していた。その結果、強力なワンマン経営者が好む、萎えて言う事を聞く日本という食材を差し出すことで、腹を満たすことのみを考える鬼畜な質問者としてこの会見に挑んでいた。  記者が候補者に質問する時間が多い程、露出度が増す。何も知らない馬鹿舌の客は、露出が多ければ大衆心理から人気店と誤解する。そのようにして、いままでもマスゴミは人気店を作り出していた。全国放送なのに東京の一店舗を紹介し、全国の代表だと印象付け、国民を東京へと導き、地方を衰退させる、いつもの手を繰り出す。  自分たちへ多くの利益をもたらす中酷の虎を背にして、さかりのついた猫の如く、にゃ~にゃ~と中酷を贔屓する候補者のみに質問を浴びさせる。中酷と缶酷の嫌がる軍事や改憲問題を避け、日本がはやく萎え、競合店でなくなるようにと仕向けられた。  思想が同じだ、こいつが店長になれば、言う事を聞かせられると中酷に太鼓判を押された昆布への質問が集中した。その答弁の是非ではなく、質問の数と占有できる時間のためニダよ。  中酷は馬鹿な国ではない。成金は、プライドは高いが本質が伴わない。そこには卑下と逆恨みと今の地位を脅かされたくない気持ちから生じる、協力より支配・破壊を信じ、相手の弱みを徹底的に調べその弱点を突き、ねじ伏せる。弱点が見出せなければ罠を仕掛けて脅し、産地偽造を黙認させるのもいとまない卑劣な手段で擦り寄ってくる。その中酷が☆お気に入りにしたのが、昆布田郎行候補だった。その背景から、当然というべきか昆布候補への質問が集中した。垂れ流される情報を信じ、インスタグラムに投稿するおバカな投稿者は、少なくない。しかし、中には自分でその情報を吟味し、自分の舌で味わう者も少なくなかった。その者たちにとっては、記者たちの行動は、昆布候補のバックに着色料や禁止農薬などの有害物質の臭いを感じる者も少なくなかった。  対照的だったのは高菜候補だ。なかなか質問されず、口を開けば、横槍や中断と差し出された料理をまともに口にもできない有様だった。しかし、この様子は、自分で味を堪能する美食家たちには、日本店のためにならない見せかけのシェフが誰なのかを如実に語るものとして捉えられていた。この様子は、個人が自由に投稿できるTwitterに「怒りの連投」を呼び込んだ。  寝た子を起こすとはこのことだ。  マスゴミが持ち上げた候補者の嘘を根拠を持って破壊していく。  それは昆布の出陣式の出席人数だ。思ったより伸びなかった人数を「こうだったらいいな」「こうに違いない」「こうでなければ不味い」と美味しく見せるように来店客を改竄して人気店と押し上げていく様が、フェイクだと過去の数字、垣間見える事実からねじ伏せる。同時に高菜の店に行列が出来ているにも関わらず、列の途切れた部分をクローズアップし、思ったほど人気がないと報道するマスゴミに、「いやいや、違う」「実際をみてみろ、ほら」とこれまた根拠のある数字と俯瞰で見た映像を添付し、フェイクを次々に炙り出して見せた。  今回注目される質問に中酷・缶酷、憲法というレシピに欠かせないスパイスがあった。それを問われたのは、昆布と岸大根のみ。高菜にはされない。マスゴミは、沁みついた偏向報道を自慢げに披露するものとなった。  なぜ、岸大根には質問が及ぶのか。それは、兄である安倍川餅を糾弾する質問を受けた際、明確に対処すべき時に、ゆで上げ時間を曖昧にし、パスタをダメにした実績があったからだ、それも最近のことだ。そこから、口は滑らかになるが、本当の技量はないことを露呈したから、中酷やマスゴミにとっては、組み易しと判断されたに過ぎないものだった。野沢菜の出馬には、ギリギリで資金20人を集めた事からも、単なる下衆な女のプライドから見栄を張ったものと誰にも相手にされず、不毛な時間を回避したものだった。  国民が知りたい中酷、缶酷、憲法問題という重要課題に目を向けさせたくないマスゴミは、あまりにもネット社会の国民を馬鹿にしていた。いや、馬鹿にされて当然かもしれない。SNSでインフルエンサーが騒いでも、テレビでタレントが一言しゃべるのに比較すれば、影響力は少なく思えるのも現実だ。  高菜候補者に発言させなければ高菜票は増えないし、総裁選がマスゴミの都合やブラック企業である中酷の都合のいい、昆布対岸大根に印象づけられる。これが、今回の日本記者クラブ主催という如何にもまともな姿をマスカレードしたマスゴミの手口に他ならなかった。  マスゴミの偏向報道は、醜態の一色を顕にする。  連日連夜、昆布だ、昆布だ、と騒ぐ。騒げば騒ぐほど、出汁の役目を終え、鍋から摘まみ出される危機感を吐いているように聞こえる。  昆布の親方の麻草副総理が苦言を呈してように、「時期早々。それでもやるからは、勝て。負ければ、後が大変だぞ」という大人の会話を無視して、潮流にふらついてあたふたする姿が醜態を強めていた。麻草副総理の大人の助言を翻訳すれば、総裁選に出るには身辺整理を徹底的に行え。で、なければ、ある事ない事暴かれて、丸裸にされ、議員生命の危機に追いやられるぞ、というもの。麻草副総理は、派閥仲間である昆布田郎の内情は把握している。日本の障壁となっていた煮貝が追い込まれた要因は、中酷寄りの考えで日本を衰退させる主犯として弾劾されたものだ。中酷に対する危惧の姿勢と関係性が議員として相応しいか否かが問われているいま、マスゴミが中酷の話題を幾ら避けていてもネットの住民たちは見逃さないでいた。  昆布もそれを脅威に感じ、Twitterで自分に不利な投稿内容をこまめにブロックして、拡散を防止していた。個人ならそれでいい。しかし、議員となると公人だ。厳しい意見を投稿する者を排除するようでは、器の大きさと考えのなさが浮き彫りされているのに他ならない。  麻草副総理の懸念していた昆布の隠したい情報がSNSで暴露される。「ほら、みたことか」と麻草副総理の声が聞こえてきそうだった。  中酷に忖度するマスゴミが昆布を押す理由は、昆布が何を言おうとも中酷との関係を断てない現状を中酷から知らされていたからだ。中酷は事前に日本政府の要職に就きそうなものを支配下に置いて準備している。昆布も例外ではない。中酷は昆布一家を利権の甘い汁で絡み取り、思うが儘、操る準備を終えていた。昆布が口では中酷との関係に慎重論を述べようと(慎重になっている時点で論外なのだが)権力を手に入れた瞬間、掌返しをするのが目に見えて明らかだった。  昆布を総理にすれば、日本は衰退どころか主要な国から中酷指示の国である烙印を押され、防衛も経済も窮地に追いやられるのは必至だ。いい例が、どっちつかずのふらふら外交で国際的信用を失い、誰も助け船を出そうとしない缶酷の二の舞になるということだ。来たる衆議院選挙は撲滅親中議員がSNS世代には広がりを見せるのは必至だ。マスゴミは何も起こっていないように振舞うか、見過ごせなくなれば陰謀論だと騒ぐだろうが。  注目すべきは、人気の昆布田郎の正体は、中酷産だったことだ。国民の目を欺く産地偽装。工場から垂れ流された化学物質で水質汚染が異常に酷い中酷産だと知って、この昆布を好んで買うだろうか、答えは、NOだ!  「昆布が、親中議員である証はこれだ!」  昆布一家は、太陽光発電で利権を貪っている。熱海の土石流災害も忘れ、太陽光パネルの有害性を深く考えず押す、お花畑の小松菜駿豆労が擦り寄ってくるのもよく分かる。  昆布一家は、太陽光発電を推進する「日本端子株式会社」と深い関係にある。中酷を目の敵にするアメリカは、ジェノサイドのもとで生産される太陽光パネルの輸入を禁止している。高菜も太陽光発電の廃棄問題で起こる土壌汚染や電力供給量の不安定さを懸念していた。不透明な中酷太陽エネルギー産業に一家の命運を握られている昆布は逆らう術さへ失っている。もし、太陽光発電が安全で世界を救う救世主となるのであれば、電力不足に困り、広大な土地を持つ中酷が資本力を活かし、世界に先駆け、再生エネルギーの先駆者であり、世界をリードすると高らかに謳わないのかが不思議な事だ。高速鉄道でさへ我が国が一番だと見栄とマウントを取ることが大好きな中酷が。では、世界にアピールできる項目を自国でなく、他国に押し付けようとしているのか、それは収益だけではなく、採用すれば将来、電力供給危機からなる経済的衰退や土壌汚染による野菜や魚介類の不評被害などの不都合な不利益がある事を物語っていたからだ。  日本の総裁に求められるものは、世界の正しい動きを見て、中酷への厳しい態度が取れるか否かだ。市場で儲けるのはいい。しかし、中酷強酸党の考えが世界を窮地に陥れる危険な思想を知るべきだ。  さて、昆布一家を支える「日本端子株式会社」だが、その危険な思想を忠実に実行する会社だ。場所は神奈川県平塚市にあるが、脳みそが極小で体は巨大な絶滅した恐竜のようだ。仮に頭が拒否権を発動しても、実質運営している三社が首を振れば、従うしかない。日本にある会社は、反社会勢力が隠れ蓑に使うフロント企業である事は間違いない。これを否定できるものが何もない。推定有罪が成立する判断基準だ。  詐欺師がよく使う事務所めいたものを置いているだけで実態がないのと同然。大株主は、缶酷を狂わせ、日本との関係悪化の引き金にし、日本を汚水まみれにした昆布談話の発信者・昆布田郎の父である昆布傭兵だ。代表取締役に昆布候補者の弟である次男の昆布慈郎。注目すべきは海外にある三社だ。北京日端電子有限公司、昆山日端電子科技有限公司、香港日端電子有限公司、すべて中酷の会社であり、その代表者は、中酷強酸党のごりごりの幹部が居座っている会社だ。資本となる金も「日本端子株式会社」を遥かに超える2兆円だ。  昆布田郎が総理になれば、空母を日本の横須賀に寄港させたり、日本にスパイ防止法を作らせファイブアイズに招き入れようと中酷の動きを西側諸国が牽制する中、日本の総理は中酷で会社を経営し、しかも、ジェノサイドで問題視されている新疆ウイグル地区を利用して大儲けしているとなれば、今まで日本が築き上げてきた地位や信頼が即日、ミサイルが落ちるように崩壊し、日本に対する世界からの嫌悪感が広がりを産むことは容易に推察できる。  この総裁選は、日本に不要な議員を炙り出す踏み絵ともなっている。強酸主義を除外するためのTTPへの中酷参入に賛成する野沢菜、太陽光パネルで儲ける昆布と小松菜駿豆労、あつあつおでんをあ~んと口に押し当ててくる石葉は、煮貝と同じように駆除しなければいけない議員だと知らしめるものになってきた。  一方、高菜候補は、日台実務交流の拡大と深化に向けて、蔡英文主席と意欲的な対談をWEBで行った。対談は通訳を介して円満に進められ、安全保障を含む実務交流の拡大と深化に向け、前向きな話し合いとなった。(高市早苗Twitter参照)その模様はYouTubeにて公開予定だという。台湾のTTP参加を認めることはひとつの中酷を譲らない中酷には容認できない重要な事柄。何としても高菜候補を総理などに出来る訳がない。要らない邪魔が入らなければ、その様子は公開されるだろう。されなければ、何らかの思惑が関与したことは否めない事になる。  昆布の産地偽装が、SNSで俄かに騒がしくなってきた。  産経新聞がそれに注目した。昆布候補は、産経新聞の産地偽装の質問に的外れの回答で返した。その返答への追及の手を緩めたのは、今後の事を考えてか、選挙という特殊な状況を踏まえたものかは定かではなかった。  昆布候補は、この問題の重要性がわっかっているのか。いないのであれば、一国の代表になる資格はない。昆布候補は質問に対し、資産報告をしているので法的に問題ないと回答。民間であれば問題ない。しかし、国家を動かす代表とする議員であれば、そうはいかない。脅しのネタを握られた者が正しい判断などできない。悲しいかなアメリカの大統領選挙で現実化したのがいい証だ。フェイクニュースという都合のいいベールを被せて、事実・真実を包み隠し、偽装を正当なものにする危ない事態が日本にも起きようとしている。今回の総裁選は、まるで中酷資本で潤うバイト一家が勝利したアメリカ大統領選に酷似している。その民主党のバイデンが政権を握ったアメリカは、資金を使い果たし10月中にデフォルトする可能性が出てきている。日本では総裁選で中酷資本で潤う昆布候補が取り沙汰されている。バイデンとその息子との中酷との関係と日本の総裁選で昆布候補の父・弟が中酷と抜き差しならない関係を築いているこの酷似性は偶然か。これで中酷と対峙しなければならない時に中酷との繋がりの深さが影響しないと断言するのは、あまりにも頭がお花畑だ。  中酷・武漢ウイルスで奪われた自由をまた、中酷を崇拝する議員と企業に奪われるのか、それを国民は、真剣な眼差しで監視する必要がある時期に来ている。  日本の総理が中酷に物を言えない人物で在れば、西側諸国は日本を敵視するに違いない。アメリカは、国内生産・景気向上を建前に、見せしめに日本に課税し、日本企業をアメリカ国内から排除する動きが活発化するだろう。今、アメリカは、自国の利益を脅かす企業を排除したがっている。具体例は、自動車産業だ。電気自動車への移行に関し、自国自動車産業を守るためトヨタとホンダに関して大きな負担を課そうとしている。また、トヨタが推進するハイブリットや水素エネルギーを全面的に否定し、排除の姿勢を顕にしている。水素を用いたエネルギーは大変難しく高額な投資が必要となることも他国が賛同しがたい事情を抱えている。そんな中、日本排除のための新たな理由を今回の総裁選は作る可能性があると懸念される。  マスゴミは昆布候補のスキャンダルに対し、ダンマリを決め込む。昆布候補擁護ではない。昆布候補が総理になった途端、マスゴミは静寂を破って一斉にこの問題を持ち出し、昆布を総理とする地民党議員を叩く材料に使うのは必至だ。お花畑の議員の皆さん。目を覚ます時です。この潮流を読み取る議員が生き残れるのです。騙されているのに気が付けず安易に考えていれば、下痢状態が続き、蓄えた信頼は下水道の肥やしになるのです。泥船に乗ったことを鼠よりも劣った脳を持ったことで逃げ遅れます。法的問題がないから大丈夫と安堵している状態では、危機管理能力がゼロであることを暴露しているのと同じことだと知るべきです。  この問題は、元裁判官である屋城弁護士が真実を語り、吊るしあげられている原点となった日本強酸党の考えと同様に今後永遠に地民党員は負の遺産として背負わされるのです。慰安婦の問題や徴用工問題、靖国神社参拝、南京大虐殺のように解決の出口を見失い混沌とすることは間違い。有名人が一度汚名を着せられれば、それは容易に拭うことはできない。汚名を晴らせても、福島県が苦しむように風評被害を払拭できないでいるのが現状だ。  国際原子力機関(IAEA)が東京電力福島第1原子力発電所の処理済み汚染水の海洋放出を巡り、安全性を確認するための国際調査団を発足させた。日本は真摯に対応し、風評被害の食い止めに尽力する構えだが、その調査団に、隣国だからと割り込んでくる缶酷政府と中酷政府の姿が暗雲を呼び込むことは間違いない。  両国は、お得意の調査員の抱き込みに入るだろう。委員たちには悲しいかなモラルなどない。委員たちはデータを改竄しても危険視の範疇をでないと主張することも十分に考えられる。慰安婦の問題が静まりを見せないのも、女性団体の代表であると自負する国連機関も自分たちの存在をアピールする場として捉え、碌な調査もせず、事実から目を背け対応し、声だけは大きく偽善者を気取っているお粗末さがそれをフェイクだと言えなくしている。  いまや、聞く耳を持たず、考えることを放棄した国々によって国際機関は奈落の底にある。これに懸念を抱き、大幅な改革に乗り出そうとしていたのが前アメリカ大統領のトランプだった。そのトランプがどのような目に逢ったかは、真実のみが知るだろう。  地民党議員、党員・党友会員は、今後も永遠に付き纏う、悪意ある風評被害の脅威に気づくことだ。今なら引き返せる。好き嫌いや風潮に流されれば、痛い目に逢うのは明白。儲け話に裏があるように、美しく見える花には棘があるもの。後悔先に立たず、という有難い先人が残してくれた言葉があるが、悲しいかな殆どの場合、後になって痛感すものです。  いま、中酷は経済的な危機を目前にしている。政権を転覆させかねない不動産最大大手の恒大集団のデフォルトだ。中酷は、腐った鯛をあっさりと見捨てる。国民の怒りを儲けている企業に向けさせる。国民の支持を得たとして中酷は有益企業から見ヶ〆料として大金を吸い上げる。それでも足りず、太陽光パネルで儲けようとする。その際、西側諸国が動きにくい中、昆布が総理になった日本に小松菜駿豆労や親中議員が躍起になって購入を画策することになる。生産者の中酷でさへ採用しない太陽光パネルを日本は大量に国税を使い購入する嵌めになり、土壌汚染が静かに広がり、農作物や川を通して近海の魚にも影響を及ぼし、新たな奇形児や神経障害を伴う奇病に侵される未来が待ち構えている、とも言えなくない。    挙げればきりがない暗雲立ち込める日本と日本国民の苦しむ世界が待っている。これは奇想天外の陰謀論でも何でもない。  「君子危うきに近寄らず」  臆病になる事ではない。危機管理の基本的な考えだ。どう対応するかは、事が起こる前に用意しておくべきこと。それは、薬害被害を体験した日本の過去が、自国製造の抗ウイルス薬の遅れを如実に顕にした。徒労に終わろうと研究開発には投資すべきであり、無駄を無駄と考えないことは、先行投資として、これからの生き方には不可欠に思われる。  何か起きてから対処を考え動くことは、愚の骨頂だ。昔、通学路に横断歩道があり死亡事故が起きた。そして歩道橋ができたことがある。ミサイルを撃ち込まれ、日本の土地を資金力で買い漁られ、議員や企業やメディア媒体が牛耳られてからでは、それこそ後の祭りであり、失ったものを遠い思い出として見つめるしかなくなることを忘れてはならない。  「備えあれば患いなし」が今を生きる重大不可欠な術だ。そのために大事の前の小事を軽視することなく、無駄だと分かっていても備えるのが重要だ。  早期発見、早期治療が、何より効果がある事は歴然だ。日本の総理として誰を選ぶのが最適か。それが困難であれば、相応しくないのかを考えればいい。好き嫌い、派閥の違い、考え方の違いなどを度返しにして、冷静な判断が今、求められている。  里芋君は、「私は、頑張った…なのに、この仕打ちは…」と憂いていた。  ダメ総理の烙印をマスゴミのクレーマー報道に押しつぶされ、総理の座を降りざるをえなくなった。自分しか見えない特殊なメガネを掛けた隣国の缶酷が、大口と夢想と希望だけを抱き、思えば叶う何事ものいつもの法則を発動し、ワクチンを集められずあたふたしているのと比べて、寡黙に着実にワクチンを手配し、他国に譲れる位の動きを見せ、辞意を表明させられた後も、不評被害で苦しむ福島産の汚名を晴らすように福島産を拒否していたアメリカを説得し、輸入禁止の全面解除を勝ち得ている。  冷静に見れば、世界が困惑する武漢ウイルス対策を如何にも日本だけが失敗しているように報道され、その責任の全てを取らされている。海外では個人病院も協力する中、日本では、個人経営医院への風評被害を懸念して、一般国民より利権の仲間である個人経営で私腹を肥やす医師を守れ~という日本医師会の給付金詐欺まがいの横行と確保病床のないない詐欺によって、足元を掬われる。ワクチンを導入する際も、一つしか選べない縛りがある愚策の緊急処置法に阻まれ、抗ウイルスに効くかもしれないイベルメクチン、レムデシビル、富士フィルのアビガンなどの飲み薬を含むものの除外や、過去の薬害被害の苦い経験から国内投資には行き届かず、国内化学大手「カネカ」が中国に依存していた原料を国内生産に切り替え製造体制を整えるような民間の設備投資に頼るしかない中、奮闘していたのは否めない。  そもそも世界が採用したワクチンにも、武漢ウイルスのために作られたものではなく、その効果は曖昧なままの見切り発車だった。効果が出れば、伝えず死者数や重症患者数をクローズアップし、感染者が増えれば、ワクチン手配が遅いと嘯く。  お隣の缶酷を見よ。自慢げに語っていたK防疫の破綻。日本は、他国から皆が欲するワクチンをいち早く手配し、国民へ供給している事実。交渉は結果のみではなく、その交渉の過程が最も大事であり、その是非が、日本と缶酷の違いに顕著に表れていた。  「人となり」とは大事だとマスゴミを見ているとよくわかる。国が健全に成長するためには、極論ではあるが、報道関係に携わる者には、国家試験として「人となり」試験を取り入れる必要性を強く感じる。と言っても、中酷のようにトップの思想を善とするのは全く受け入れられるものではないのは言うまでもない。  日教組や学術会議、医師会などの腐りきった団体・組織を一掃するためには、危機管理の一環として、団体の存在価値を曖昧ではなく明確に定義し、最も基本的な資格の必要性を感じ得ない。国歌斉唱を断る教師がいる。これが「悪」のいい例だ。みんなで決めたルールにまずは従う。そんなことさへ守れないなら、「赤信号、皆で渡れば怖くない」と同様に、私は、赤は進めであると考えるから、止まらない、では健全な社会生活は築けない。  北朝鮮が列車を使ってミサイルを発射したニュースが、マスゴミを賑わし、日本は駄目だと声を上げる。「うん?」何が危険なのかを考えず騒ぐ愚かさ。移動が自由でトンネル内に隠せるから防げない、どうしよう、どうしよう、怖いよう、怖いようって騒ぐマスゴミは日本にとって「悪」以外に何なのだろうか、「無駄」、それが「正解」。  列車は線路がなければ動けない。車なら大幅な道がなければ通れない。線路も道路も繋がっている。戦国時代でも街道を封じ込め敵の流入を防ぐのは、常套手段だ。そのためにも先制処置が必要だ。  環境大臣の小松菜駿豆労は、脱炭素化を睨み、再生エネルギーの代表格とされる太陽光発電にご執心だ。唯一、大臣として自分の能力を示す舞台だと思い込み妄信中だ。太陽光は永遠に提供される安心・安全のエネルギー源だと疑うという言葉を脳内から断捨離してしまったようだ。雨季が続けばどうなる?降雪での展開は?10年で寿命とされる施設の再生は?そもそも、EV車の需要が高まればその電気使用量は?国民は冷暖房を放棄せよと?災害地への送電は?  トヨタの社長が、一部の議員が太陽光エネルギーを主軸にと考えているようだがそうなれば日本経済は破綻する。私たちも工場を他国に移転しなければならなくなる、と眉間に皺を寄せ異論を投げかけている。  小松菜駿豆労の脳内には、安定供給という文字がない。世界が手を出さないから手を出す、のではなく、なぜ、出さないのかを考える能力が完全に枯渇している。経済協力開発機構(OECD)の学習到達度調査(PISA)でフェイク情報に騙されやすいか否を調査した結果、48ヵ国中43位、経済的に発展されている国では断トツの最下位を射止めた缶酷同様に、目先にぶら下げられた餌に我先に飛びつく、思考力のなさを露呈した。不景気になり不動産投資が出来なくなると株式投資に没頭。マスゴミの缶酷絶好調のフェイクに気づくことなく、この先の成り行きに不安を抱いた外国資本化が投げ売りした株を我先に借金をしてまで買い漁り、株価の高騰を夢見ている笑える状況が現実に起きている。まさに小松菜駿豆労の脳内は、これに匹敵している。プラスチックは石油からできているって知ってましたか、と自慢減に語り、そんなの小学生でも知っている事実を知ると同時に馬鹿にされた屈辱を晴らそうと、魚がビニール袋を餌として食べて死んだという写真を見て、コンビニなどのレジ袋廃止を訴える。製造業界は、廃プラの僅か2%も満たないレジ袋を攻撃され困惑を隠しきれないでいる。業界は、自然界に放置されれば自然界に返り無害なものを開発し、実現化を帯びている時期ニダ。ゴミ袋と使用されるレジ袋がなくなったため、ポイ捨てが増えたともいわれる悪循環を呈している。これで海外渡航が解禁されれば、街中にゴミが散乱し、有志が細目に掃除することがニュースになるのもそう遠くないだろう。  高菜候補が、エネルギー問題に対して表明した。太陽光発電の問題点を明らかにし、小型原子炉の研究開発を行い、日本は次世代エネルギーの先駆者になるべきと訴えると、小松菜駿豆労は、「私の独壇場にケチをつけるのか!絶対に許さない!」と激怒し、高菜候補を砕くために、太陽光エネルギー利権で年間6700万円を蝕む昆布一家の長男である昆布田郎候補の支持を公言した。  小松菜駿豆労は、環境相になると無力な者が当選回数だけで役職に就いたと陰口を叩かれた。本来なら注目されない役職が温室効果ガス削減問題で脚光を浴びてしまう。環境問題は、「いつかやらなければならい問題だ」が通年の考えだったのが温暖化が進み、災害や生体系の変化が顕著に表れ始め、「いつやるの?今でしょう」となり、クローズアップされてしまう。  小職をのほほんと過ごしていた駿豆労は俄かに焦りを覚え、一夜漬けのお勉強に励む。そこで見つけたのが、駿豆労の父・純烈郎と兄の懇太郎が広告塔を務める太陽光発電だった。  「これだ!」と意気込み「2030年までの間にいかに太陽光発電を取り入れられるかが最重要」と説明し、住宅への太陽光パネル設置義務化を「視野に入れて考えるべきだ」と訴えた。  これには、直ぐに異論が噴出した。国民の私有財産である住宅をどうするかを、政治が「義務化」するなど国民の財産権を明記した日本国憲法への冒涜であって立派な憲法違反だ、と非難された。駿豆労は、「何も分かっていない!」と激怒するが、思い付きで公言したものであり、反対派を論破する知識など刻み葱ほどもなかった。    寄らば大樹の陰  そう考えた小松菜駿豆労は、日本での太陽光発電推進の実務を担う昆布田郎に協力・支持を約束し、太陽光パネル設置義務化への協力を求めた。昆布候補には願ってもない援軍と感じた。票読みに石葉を組み込んだもののそれは換えって逆風を呼び込み苦慮していた際の爽やかな若大将として絶大な人気の小松菜駿豆労の申し出を断る理由など見つからなかった。  これで議員の獲得は難しくても党員・党友会の票が伸びる期待も生まれる。そう感じた昆布田郎候補は、曖昧にしながらももし、自分が総理になれば、小松菜駿豆労を幹事長にし、国民の人気を得られると当選三回までの逆風の中の衆議院議員選挙を経験していない若手議員の不安に付け込むことを企んだ。  お花畑の国民が、ぽか~んと政治に無関心を示す内に、日本を弱体化させ、崩壊という名の属国に化す導火線に火を灯すか否かを問われているのが今回の総裁選だ。右とか左とか、保守だとか革新だとかなど、どう~でもいい!  「美しい日本を守る」ための総裁選だと捉えるのが、この選挙の本筋だと言い切るのは決して大袈裟でもフェイクでもないことを確信するものだ。  いよいよ、開票前日を迎え、各候補者は最後のお願いに疾走していた、となる処、今回ばかりは状況が違っていた。各候補は、決選投票に向けて、早くも議員票獲得に凌ぎを削っていた。派閥選挙と揶揄される中、今回、議員の考えを尊重し、自由に候補者を選択できる新たな試みを地民党は行っていた。元総理の福神漬赳夫を祖父に持つ福神漬達夫が率いる地民党の若手議員が、党改革を掲げて結成した「党風一新の会」。重鎮たちは、「馬鹿なことを」と思いながら「若気の至りよ」と飲み込む余裕を見せていた。若手議員は、重鎮たちの気が変わらない内にと挙って人気があり、年齢も近い総裁選びに高揚を隠せず勇み足宜しく、早々に投票を済ませていた。後は、結果を見守るだけ。マスゴミが作り出したフェイクに踊らされ、形ばかりの総裁選だと薄氷の安堵の上に胡坐をかいているのに気づけないでいた。     甲子園には魔物が棲んでいる、選挙にも魔物が棲んでいる。  若手議員の思惑通り、総裁選当初は党の改革のリーダーと押していた昆布田郎が議員票・党員・党友会の票を勢いよく獲得し、圧勝ムードに包まれていた。ライバルは岸大根不三夫のみ。岸大根の票は、議員票は兎も角、党員・党友会の票は伸びないとの予想通り、革新的に伸びる様相は微塵にも感じられない。マスゴミは、昆布田郎の過半数獲得を確信した報道をお花畑の国民に刷り込もうと連日連夜、繰り返していた。  そこへ、地民党員支持率1%の高菜茶苗が参戦する。この総裁選には是正しなければならないからくりがあった。党員・党友会の名簿が配布されるのは公示日。しかし、派閥に所属する候補者は前回の名簿で活動できる点だ。派閥に属さない高菜茶苗候補は、知名度の低さと党員・党友会への取り組みに大きく遅れを取る事になった。しかし、高菜候補は、苦戦は覚悟。真摯に向き合い支援者を獲得する棘の道を敢えて選んでも今回の総裁選への意気込みを顕にしていた。    妖怪・煮貝幹事長追い出しに貢献した岸田大根は煮貝派の恨みを買い、岸田大根のライバルである昆布への支持を臭わせていた。  決起集会を報じる画面を見て、地民党員は驚愕した。高菜の推薦人が本人出席と代理人、浮動票のオンラインを含めて推薦人に必要な20人を大幅に超え、73人とも93人とも思われる支持を集めていたからだ。  昆布陣営は驚きを隠せないでいた。が、事前に手に入れていた名簿やこれまでの取り込みの効力を削ぐものではなかった。飽くまでも敵は、岸田大根一人。昆布陣営とその支持者は、高菜候補を気にも留めないでいた。新たに野沢菜西湖の参戦があり、候補者が4人になったが動向に変化はなかった。  候補者4人が呼ばれ、各マスゴミの主催する討論会が行われた。昆布候補の過半数確実という偏向報道の中でだ。回数を重ねるたびに討論会と言う媚薬が各候補者の本音を炙り出していく。マスゴミの推す昆布候補者以外には、露骨な地民党の抱える闇の質問がこれでもかと浴びせられた。そこで、決定的な失態を岸田大根は犯してしまう。安倍川餅前総理の問題を蒸し返す約束をしてしまう。これに激怒した安倍川餅は表立って高菜の支持を表明し、動き始める。  マスゴミの昆布推し一辺倒に不信感を抱くネット民は、真実を探り始める。そして昆布一家が中酷企業と結託し、利権を貪っている事実を突き止める。昆布候補が総理になれば、中酷への尖閣・魚業権の侵害・土地取得による日本支配・TTP参加、いま、世界が注目する新疆ウイグル地区での人権問題に物言えぬどころか擁護し、西側諸国との関係を悪化させ、経済は破綻し、技術は盗まれ、移民が押し寄せ、事実上乗っ取られるのは火を見るよりも明らかなことを炙り出した。さらに昆布候補は、年金問題を消費税で賄う案で支持を得ていたが、他の候補から消費税が幾らになるかを問われても答えられずにいた。  今は、武漢ウイルスの発祥の地を地道な捜査と根拠と専門的な知識、関わった者たちの交わしたメールや論文発表の数々の点を線にし、ネット民が解明する時代。それらネット民や経済に詳しい者たちの算出によれば、消費税が20~23%に上る事が判明した。これには昆布候補を支持していた当落ギリギリの議員は勿論、重鎮たちも怒りを顕にした。そもそも、年金を消費税で補う案は黒歴史を作った立憲民主党の前身である民主党が提案し、こともあろうか昆布候補の政界の師である麻草副総理が消費税を算出しメッキを剥して廃案に追い込んだものだった。  麻草副総理も最早、開いた口が塞がらないでは済まず、出来る事なら、関係性を消し去りたいとの思いだった。さらに、防衛論争では、防衛大臣を務めたにも関わらず、攻撃してくる基地を攻撃するのではなく、話し合いでというお花畑さを披露する嵌めに。これには他の候補も呆れた様子を隠せないでいた。  さらにさらに、2千年継承してきた天皇の継承問題を否定する案を述べ、多くの地民党議員・党員・党友会の失望を買った。  論戦が続き、昆布候補の本質が世に暴露され、国民や議員の反発を受けるにつれ、会社の運営が危ぶまれるマスゴミの態度も圧勝から決選投票へと移行していった。さらに、何も考えず早々に昆布支持を打ち出した「党風一新の会」の一部の議員の中には、困惑を隠せず、自らの進退の危うさを実感し、小便を漏らす思いで眠りにつく者も少なくなかった。  そこへ、本性を現した昆布候補が万が一でも総理になれば党自体が滅びてしまうと確信した安倍川餅元総理は、なりふり構わず積極的に各議員に高菜支持、でなければ昆布候補の支持に回れば最悪なシナリオが待っていることを説いて回った。  第一回投開票日を間近に魔物たちの正体が顕になり、闘いの構図が明らかになってきた。マスゴミや中酷・缶酷が推す昆布候補の一回目での過半数獲得は100%無理なことが明らかになる。昆布候補支持者は一転して、安定した地位を失い、路頭に迷う嵌めに。そう、敗軍の属・呼ばわり状態に置かれた。求心力を失った昆布候補者から支持者が夜逃げのように顔で笑って、まだ大丈夫、最後まで頑張りましょう、と言いながら、荷物をまとめ、鞍替えを模索していた。昆布候補の衰退は、来たる選挙で自らの党の評判を落とすものであり、中酷資本で牛耳られている事実を一切報道しないマスゴミがいざ、衆議院議員選挙になると掌返しで批判し選挙妨害をしてくることは、明らかであり、自ら進んで自爆テロ用の爆弾を抱え込むなど恐ろしくてできないでいる支持者が多く出た。そこへ、甘党利と安倍川餅が手を組み、甘党利が麻草に理解を求める為に話し合いの場を持ったニュースが流れた。この時点で、決選投票が昆布vs岸大根、昆布vs高菜となった場合、投票獲得数三位と二位が手を結ぶことが確定し、ここでもまた100%昆布候補の総理総裁の芽は摘み取られたを如実にした。  各候補者は最後の最後まで支持を得る為、各議員のもとに訪れていた。党員・党友会の票は、決選投票になれば47票となり、383票の中で重要視するものではなかった。ただ、疑念が噴出した。幾ら人気があるとはいえ、党員・党友会の票が一点に集中し、余りにも早く投票されたことにだ。アメリカ大統領選で起きた不可解な票の動きがここ日本の総裁選にも起きているのではないかとの疑念だ。党員・党友会の票は不正防止に党員手続きを終えた登録後二年後に投票できることになっている。しかし、アメリカ大統領選でもあったようにネットに投票用紙が売りに出されたり、偽造も簡単であることから投票用紙事態の偽造が疑われ、同じ党員・党友会の者に複数の投票用紙が送られてきた事実も発覚している。中酷資本は長年に渡り日本に浸透し、工作を行い、党員・党友会の年会費を肩代わりし、投票権利を既に多く獲得している可能性も拭えない事実として懸念され、話題にあがるようになっていた。  高菜陣営と岸大根陣営が手を結んだ。アメリカ大統領選で起きた謎のバイデンジャンプ現象が起きない限り、昆布候補の脱落が決定した。  高菜が二位通過した場合、岸大根陣営は困惑する。タカ派な政策と相いれず昆布陣営に流れる恐れが拭いきれないでいた。  感情と風評に流され昆布を支持していた党風一新の会の議員主催の討論会が進められる中、明確な意見と優柔不断の返答に興醒めし、昆布候補や岸大根の主張が高菜候補の論理的な意見に寄り添っているの感じていた。  幾多の選挙を経験する安倍川餅は、万が一を考え、昆布派に流れるかもしれない岸大根陣営の票の6割確保に動いていた。そこへ、昆布候補が組み易しと考える高菜候補に票を流しているという不確かな情報が流れ、それを苛立ちながら昆布候補は否定した。  また、煮貝派は、勝ち目のない昆布を支持できない。かといって、自分を没落させる岸大根をも支持できない。しかし、そこは、妖怪だ。自分への非礼を謝るならと岸大根の懐に入る事も考えられなくはない。ウルトラCではあるが、開票日に高菜を推し、昆布vs高菜の構図を作り、決選投票で中酷指示の昆布に移る事も考えられないでもない。勝ち馬に乗ろうと暗躍し、状況を見極め生き残りに必死な妖怪からは目を離せない。  昆布田郎の携帯電話が鳴った。麻草副総理からだった。こんな時にと思いつつ、緊急性があると感じ、急いで向かった。部屋に入ると麻草副総理は、椅子にそっくり返るようにして昆布を迎えた。  「忙しい時に済まんな」  「閣下、状況が状況だけに追い込みたいのですが」  「まぁ、落ち着け」  「…」  「言ったろう、やるなら勝てと」  「だからこそ、今」  「バカ者!」    昆布は凍り付いた。  「参戦してどうだった。けつの毛まで晒して。煮貝が何故、外された。今度は、お前か!俺の顔に泥を塗るのか!まぁ、いい、俺はその泥を洗えば済む。しかし、お前は違うぞ」  「…」  「さっき、安倍川餅と話し、手を組んだとの知らせを受けたは、甘党利からな」  「えっ」  「これで、お前は終わりだ」  「閣下、見捨てないでください、閣下」  「知らん」  「閣下」    昆布には、麻草副総理の顔が閻魔大王に見えた。一部の望みを抱きながらも今後の自分への風向きや待遇に逃げ出したい思いが襲い掛かってきた。膝ががくがくと震え、崩れ落ちていく。片膝を突き、両膝を突き、頭を垂れた。  「閣下、助けて下さい」  「そこまでするからには、覚悟はあるのだな」  「どのような覚悟も」  「そうか…」  麻草副総理は、背中を向け、思案していた。暫くして、重い口を開いた。その間、昆布は自らの選対から票が伸び悩んでいる事や既に投票した党員・党友会の方からの投票取り消しが出来ないかの問い合わせが後が絶たない現実を思い起こしていた。  「辞退しろ」  「えっ」  「出来ないか?出来ないわな、今更」  「…」  「なら、もう、動くな、足掻くな、流れに任せ、散る事よ」  「…それでは私を信じ、支持してくれた方々に申し訳が」  「まだ、分からないのか!このまま、敗者になれば、その者たちにも冷や飯を食わせることになるのを」  「しかし…」  「好きにしろ、おお、これは何度目かな」  「…」  「仏の顔も三度撫でれば腹立てる、だ」  「…」  「もう、下がっていい」  「閣下…」  昆布田郎は、温かい帰れる家を失った。親と呼ぶべき人に我儘を言って、出た総裁選挙。中酷の後ろ盾でマスゴミや党員・党友会の票を獲得し、改革の名のもとに馬鹿な新人議員を焚きつけ、支持を得てきた。しかし、その新人でさへ、催眠術が解けるようにそっぽを向かれる始末。もう、終わりか?私は、石葉になるのか…。小松菜駿豆労も重鎮の怒りを買い、客寄せパンダだけの存在か。  派閥選挙を避けていた各派閥の活動が激しさを増してきた。決選投票になれば、派閥の統一した意見が通る。表上は、自由であっても。煮貝幹事長がマスゴミに問われ、派閥にいる限りその意見に従うべきだ。自分の意見を通したいなら、派閥から出て行けばいいだけだ、と言い放った。  派閥が主導権を握れば、来たる衆議院議員選挙、参議院選挙の「顔」として相応しいのは誰か、が論点になるのは否めない。どのような、クライマックスを迎えるか総裁選からは益々、目が離せなくなってきていた。  ただ言えることは、自己保身を真剣に考えれば、また、マスゴミと中酷・缶酷が敵視する候補が一番、最適であることは明らかなのだが…。  開票当日、五十音別に名刺と交換に投票用紙を受け、壇上にて投票。昆布候補の政界の親とも言える麻草副総理は、「甘く見たな。出直せ。難しいぞ」と心の中でほれ見た事かと、決選投票相手になる岸大根候補に1票を投じた。  粛々と議員投票が行われ、開票の結果が判明された。  議員票は昆布田郎君・86票。この瞬間、昆布陣営は、終わりの始まりを痛感した。岸大根不三夫君・146票、高菜茶苗君・114票。野沢菜西湖君・34票。党員算定票は、昆布田郎君・169票。岸大根不三夫君・110票、高菜茶苗君・74票。野沢菜西湖君・29票。合計は、昆布田郎君・255票。岸大根不三夫君・256票、高菜茶苗君・188票。野沢菜西湖君・63票。  投票結果は、昆布陣営と張りぼて、底上げ弁当のように盛に盛ったマスゴミの期待する1位通過どころか過半数を大きく下回り、伏魔殿の思惑通り、決選投票へと持ち込まれた。決選投票の結果は火を見るよりも明らかだった。  岸大根不三夫君vs昆布田郎の決選投票の結果、議員票は、昆布田郎君・131票、岸大根不三夫君・249票。都道府県票は、昆布田郎君・39票、岸大根不三夫君・8票となり、合計は、岸大根不三夫君・257票は、昆布田郎君・170票で昆布候補の惨敗だった。  高菜茶苗候補の善戦は、地民党議員の度肝を抜いた。議員票では2位に食い込み、マスゴミや報道が潰しに掛かったにも関わらず、マスゴミの推す昆布候補までを凌駕してしまったからだ。これは、地民党政権が、マスゴミや報道の在り方に「NO!」を衝きつけたのに他ならない結果だった。岸大根政権は、マスゴミと報道関連との対戦構図を浮き彫りにし、喰うか食われるかの戦場に向かうかもしれない。いや、「正義」が「悪」に屈しない強固な対応が出来るよう、完膚なきまでに叩きのめす姿を期待せざるを得ない。それは急務を要することでもあった。  そのためには、鍋にこびり付いた不純物を、素地を傷つけずに丁寧に削ぎ落し、再び不純物がおいそれ付着できなくするルール改正が望まれた。    「新たな試みには、批判は付き物。その批判を恐れていては、改革など夢物語」 であることを肝に銘じて行う必要性があった。  目測と期待を木っ端微塵に打ち砕かれたマスゴミと報道関係者は、その怒りを不甲斐なく散った昆布田郎の派閥の長である麻草副総理にぶつけた。日本に多大な汚点と無駄な膨大な税金を放出させた朝反日新聞の記者が、こんなのは嘘だ、自分たちが信じる民意じゃないといちゃもんを付けてきた。  「昆布氏が負けたことの受け止めは?」  それに対し、麻草副総理は何ひとつ怯むことなく、毅然と言い放った。  「残念な思いをしているだろう。朝反日新聞では勝つことになっていましたからね。あ~やっぱり、朝反日は読んじゃいかんかな、と思った人がいるかどうか知らんけど」 と、ユーモアを込めて皮肉る胸の透くようなGood Jobを披露して見せた。これには、返答次第で追い打ちを掛けようと虎視眈々と牙を磨いていた毎反日新聞の記者は、唖然とし、力を入れすぎ、牙を折ってしまった。  ネットでもこのやり取りは話題となり、多くの若者やハイカラな高齢者の眼を惹き、朝反日新聞と毎反日新聞は読んでは「ダメ」な新聞として、掃き溜めに追い込まれ、そのお蔭も手伝って毎反日新聞は、面白フェイクニュースしか掲載しない夕刊紙である日刊「ヒュンダイ」の部数を下回る好調さを見せた。朝反日新聞の「待っててくれ、すぐに追いつくから」との応援歌も聞こえてきそうな勢いをつけていた。  一方、表向きは昆布候補を応援するとの態度で寄生した石葉と馬鹿げた発言連呼で親の七光り炸裂のお花畑の王子様の小松菜駿豆労(すんずろう)が、「助けて、寂しいよ」と寄り添い合い結成した小石河連合は、地民党議員からは嫌われ者集団と揶揄され、当選回数の少ない新入議員からなる「党風一新の会」からは、地民党の汚物と相席を避けられていた。昆布候補には同意できるが、同伴者が…と遠ざかる嵌めに。それを知った駿豆労は、日頃からの議員の皆さんとの関係構築が大切だと嘯く。そんな暇があれば、他の異なった意見を持つ議員との討論を行うべきだ。鞄は兎も角、選挙の三つの鞄の内、地盤・看板に胡坐をかいて汗をかくことを知らない議員に他の議員が頷くとも思えないが、試してみることはいい経験になるに違いない。そして、鬱病にならないようにご自愛を。  駿豆労はこうも言っていた、地道な活動が大切だと。他の議員からは鼻で笑われていることも気づかずに。太陽光パネルに執着するなら熱海の土石流の現場に出向き、原因と対策を先頭に立って行うのが筋だ。被害が出ているにもかかわらずそれをなかったように無視し、「これはいい」と進めるのは、缶酷のEV高級車がアメリカで問題を起こし、対応も出来ず訴訟や取引停止を喰らっているのに酷似して見える。  相方でもある石葉は、相も変わらず民意が生かされないとつぶやく。石葉の言う民意とは、党員・党友会の票数の事であり、確かにそれだけを見れば、圧勝と言って過言ではない。しかし、これを可笑しいと思えない所に何かを成すべき立場にないことを証明していることに未だに気づけないでいるのは、致命的欠陥だ。圧勝とは聞こえがいいが、異なった意見がない、共産主義の独壇場にあるみたいに。だからこの地方票と言う土壌に未練があるのか。  如何に地方が、毒され間抜けな議員で腐食されているのかが如実に浮き彫りにされた。そこまでしなくては勝てない戦いだと当初から悟っていたのなら、先見の眼があると言うべきであり、アメリカ大統領選のように集計機に頼らず票を積み上げたとしたら、もうこれは、地方には絶対任せてはならない証明をしたようなものだ。さらに付け加えるなら、民意で言うなら、地方議員より多くの獲得票を得ていおり、国政と言う中心部に随時接している国会議員の意見は、民意ではないのか、と問いたい。この図式も、民主主義の欠陥でもある平等の弊害そのもの。貧民国と富豪国が対等に議論できるのは素晴らしい。しかし、与える影響の大きさは天と地、象と蟻であり、そこに眼を付けた中酷は、巨像を倒すため、働かない蟻に砂糖を与え、従わせ、1票として集め台頭する。まさに、党員・党友会の票はそれを物語り、石葉がそこを強調するたびに中酷資本に腐敗された地元経済と議員の存在を顕にしているように感じるのは全く不自然ではない。だから、躍起になって総裁選の在り方や改革を望むのは、眼に見えて明らかだ。自由な発想と選挙権があるならば、同じ党で都道府県票が、39票と8票となり、しかも、勝ったのが8票を得た候補者などと言うのはあまりにも滑稽な三文芝居以下で在り、演出家が居たのなら最悪な思い上がりか、センスのなさを感じる。  「昆布は、鰹を得て美味い出汁になる」  中酷の水質に汚染された昆布は、不味いと評判の腐ったような鰹を得て、だれも注文しない出汁じるになった。まさに小石河連合の店が出す鍋焼きうどんは、シェフに駿豆労を招き、厨房から聞こえてくる怒りの声とは異なり、食欲をそそる匂い経つ湯気は一切鳴りを静め、本来、ポリシーという腰のあるうどんは、不味い出汁を吸い過ぎてふにゃふにゃになり歯ごたえもなく、吐き出すにふさわしい汚物となってしまった。楽しみのはずの具材は、サンプル写真とはことなり、全く違う具材がちんけに並べられ、ブスっとした石葉と言う店員が鉢に親指をどっぷり漬からせて、「ほら喰えよ、産地なんて気にしないんだろ、腹が膨れればいいんだろ」って出されては、注文者が約束が違うと怒って離れて行くのも当然なことだ。  岸大根不三夫総裁は、新政権発足に向けた骨格作りを着々と進めた。腐敗の要因と言われた煮貝幹事長を外し、安倍川餅・麻草・甘党利の3Aの一人、甘党利を重要な幹事長に置き、麻草氏はそのまま副総理に。国会の質問の準備や各種団体からの予算要望の聴取など党が政策として採用する法案の内容を決める「政務調査会」のトップである政調会長に急成長を見せ地民党の顔ともなる高菜茶苗を採用した。  内閣の要となる官房長官に松ぼっくりひろった氏を、党内での根回しができるベテランが総務会長に僅か当選3回とは言え、元・福神総理を祖父とする福神漬太衆院議員を抜擢し、選対委員長に豌豆年秋・元五輪担当相を配した。  各メディア推しの昆布田郎は、衆院選の発信力強化を期待して広報本部長に就かせた。本来なら無役であったはずだが、麻草氏への選挙戦での協力の返礼として体面だけを最低限守って見せた。  敗北した昆布候補は、麻草副総理のもとを訪れた。  「閣下、見ての通りです」  「改革もいいが、年配者の意見にも耳を傾けないとな」  「はい」  「君の処遇は岸大根君に頼んである。負けたらその後、大変だと言ったろ。まぁ、腐らず、頑張れ。それがいまの君にできることだ」  「はい」    昆布田郎は、twitterなどSNSを用いた発進力に定評があり、近く行われる衆議院の解散総選挙に向けた党の広報活動の中心を担うことになる広報本部長となった。過去、広報本部長になった者が総裁選に出馬できた者はいない。まさに座敷牢だ。当然ながら、石葉は地下牢に優遇、小松菜駿豆労も元小松菜総理の威光は今はなく、地下室でひっそり太陽パネル設置の弊害を調べさせられるのかは定かではない。  兎も角、総裁選の選挙の在り方を検討すべき時期に来ているのは間違いない。良かったのは武漢ウイルスで本来なら全国行脚が中止となり、オンラインでの討論会が採用されたことだ。今後もこの討論会を最低でも四回行い、そして、ことだその後、投票を受け付ける。  今回のように消費税0にしますと票を集め、開票直前に撤廃し、20%にしますの戦略を封じ込めなければならない。  過去を振り返る。    地民党が野党に転落していた2012年の総裁選。第一回投票では、石葉が地方票である党員・党友会の票を300票の内165票を獲得し議員票を合わせて199票を得て、2位の安倍川餅の141票を上回っていた。この年はまだ、決選投票は国会議員のみで行われていた。その結果、安倍川餅108票、石葉89票で順位がひっくり返った。負けた石葉は幹事長に付き、決選投票でも各都道府県に1票を割り当てるように総裁選規定を改定した。  ここで注目すべきは、地方が中酷・反日資本などの利権や考えに侵食されているのが数値的に分かる事だ。石葉、いや中酷や日本を衰退させたい勢力が掌握しやすい地方票で国会議員の票を脅かすし、弱体化させようと推進した党員・党友会の票。  2012年、石葉が獲得した党員・党友会で獲得した票が165票。今回、昆布候補が獲得した党員・党友会の票は、169票。この酷似した数値が何を意味するのか。2012年当時も決選投票に都道府県票が採用されていれば、石葉が89票に昆布候補が得た39票が加算され、128票となり、安倍川餅の108票+8票で116票を上回り、石葉総裁が誕生していたかもしれない。  学級員会とと国会を同じ土俵で扱う軽率な行為は、慎重の上に慎重に重ね検討し、地方票の実態を明らかにし、浄化しなければ地方議員の意見を国政に活かすのは、昆布候補一家を侵食した中酷資本の二の舞になるのは票数から見ても明らかだ。  潤沢な資本とじっくり敵対する国に浸透して支配すれば、武器などを用いず植民地・属国下できる時代だ。現に地方は、それに酷似した状態にあるのも否めない。その一つが国土の買収で在り、企業の乗っ取りだ。お花畑に忍び込んだ不純な国イナゴを見逃せば、いずれは大麻草の畑になり、その地方、国を堕落させるものであり、注視しなければならない。  それを防ぐためにも、地方票に厳重な要件を付加すべきだ。地方議員や党友会の票も、GDPの地方版を採用し、四段階ほどに分類し、その成長度・達成率で0.25・0.5・0.75・1票のように差別化し、地方の活性化に議員が真剣に取り込まなければならない仕組みを採用することも検討しなければならない。その際は、外国資本の安易な受け入れを防止すること、その資本関連を除外することを注意深く監視し、違反が疑われれば、確定でなくても厳しく罰することも必要だ。  「言論の自由」「報道の自由」という悪い意味で天下の宝刀と化した文言の「正義」「正当」「正確」などの「正」の規定・使用ルールーを設け、マスゴミや報道による偽りによる誘導を阻止しなくてはならない。調査・アンケートは、必要であれば政府が行う事にし、一般メディアでは当面禁止にすべきだ。さらに、結果として無料で視聴できるキー局と呼ばれる電波媒体は対象にすべきであり、持論を述べたければ、読者が身銭を切る週刊誌や新聞で行う制限は必要だと強く感じられた。違反すれば、電波オークションの対象とするか、報道の禁止を与えなければ、国民を本当の意味で守る事にはならないことを知らしめた「お総裁(そうざい)選挙」でもあった。  最後に、福神漬け達夫が率いる「党風一新の会」は、所属議員が多く、派閥化すれば台風の目になるのは明らかだった。新人もいずれは中堅になる。鉄は熱いうちに打て。福神漬達夫を重鎮たちの監視の目の光る総務会長に抜擢したのは、将来への布石のような物だろう。  
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