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「いやでもスズカワさん流石っすねー。あんなの相手でめっちゃ丁寧で静かですもん。私なら顔に出るけどなー。」
「スズカワさん落ち着いてるよね、若いのに。」
「ねー、ウチとあんま変わんないですけどね。」
「ちょっと喋り過ぎたな。仕事仕事。早くしないと弁当の夕方便来るよ。」
バックヤードの時計を見てスミゾメさんに言う。
「げ、もうそんな時間すか。」
「ボクはレジに入るから、スミゾメさん倉庫の整理いって。」
「りょーかいっす。」
バックヤードから事務所を通り、店に出てレジに入る。
「スズカワさん、レジ代わります。」
「あ、すいません。じゃあ私、冷蔵庫の補充に行きますね。」
「お願いします。終わったら倉庫のスミゾメさん手伝ってあげてください。お弁当の便が来たらまた呼びます。」
「わかりました。お願いします。」
そう言ってバックヤードに入って行くスズカワさんを見て、
彼女への疑惑が今日、確信になった。
やはり彼女は、殺し屋である。
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