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お味噌汁を こぼしたからと 僕は 義父に 外に 出された 外は 大雪 僕は たちまち 雪だらけ になった お母さんは 僕を連れて 再婚した 再婚してから お母さんは 変わった 義父の子どもが 二人いる お母さんは 僕を 他人のように 扱う 今日の 夕飯は トンカツ 僕だけ 目玉焼きだ お味噌汁を こぼした時 義父に 頬をぶたれた お母さんは 知らん顔 雪まみれに なりながら 考えた このままでは 死ぬ 僕の足は 自然と カトリックの修道院に 向かって 歩いた それ程 遠くないのに 雪が足に 冷たくて 早く 歩けない 修道院の施設の ドアを叩いた
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