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同棲 (とりまがんばろ)
人は゛恋 ゛に落ちる。
告白し、付き合い、結婚し、幸せになる。
そんな中で誰もが通る゛道 ゛というものがある。
それは゛夢 ゛である。
好きなあの子と遊園地で楽しく遊んでいる夢。
好きなあの子の家で2人きりの夢。
そんな゛夢 ゛を誰しもが夢見ただろう。
今回はそんな゛夢見がち ゛な少女とどこか少し抜けている少年と゛ふりまわさ恋愛 ゛である。
「あっ♡まって♡そこはダメっ♡やめて♡」
「お姉ちゃん、お姉ちゃん!起きなよ!今日入学式でしょ!」
妹の声で目が覚める。目を擦り、欠伸をして、目覚まし時計を確認した。
「って、おーい!なんで起こしてくんなかったの!」
「起こしてたのにお姉ちゃんが意味わからない寝言言ってずっと寝てたからじゃん」
至極真っ当な意見だった。ぐうの音も出ない。
「第一、もう高校生になるんだからそろそろその寝坊癖も治しなよ」
心にグサグサ刺さってきた。
「そんなに言わなくても〜ひどいじゃないか〜てかやばい!もう時間になっちゃうじゃん!」
そして忙しく準備をして、何とか入学式に間に合った。
「はぁはぁ、やっ、やっと着いた〜マジで疲れた〜」
桜が咲き誇る校門の前で息を切らしている、髪がボサボサの新米Jkに、なんと声をかけてくれる者がいた。
「あの、大丈夫ですか?凄く慌ててるようですけど?」
イケメンだった。スタイル抜群な上にイケボだった。まるで神様が丹精込めて作った人形の様だった。
「あっ、あっあっあの、だ、大丈夫です!大丈夫ですから!お、お構いなくー!」
あまりのイケメンさに逃げ出してしまった。
その後は何とか入学式を終え、クラスメイトとも何とか打ち解け、友達が出来た。結局、朝のイケメンとは会えなかった。そこだけがなぜか悔しかった。
「はぁ〜結局あのイケメン君とも会えなかったし、ほんと、災難な日だったな〜」
そうしてまたイケメン君と合えることを夢見ながら玄関のドアを開け、リビングへと行くと。
そこには思いもよらない光景があった。
「おっ!どうも!お邪魔してまーす」
「な、な、なんであんたがいるのー!?」
「なんでって、聞いてないの?僕は今日からここに住むんだけど」
「うっそでしょーー!?」
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