空色

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去年、1年間は地獄だった。 えりかは中学校入って一緒に登下校できないし、なんだか知らない人にカメラ向けられて『笑って』とか言われるし、 そうこうしていたら、ちょっとした有名人になってしまったらしく、知らない人からの手紙が増えた。 今年から、えりかと同じ中学になった!って喜んでいたっていうのに、 登校も「空と一緒だと、目立つから..」とか言われて断れるし、廊下ですれ違っても顔を伏せて通り過ぎられるし、全然面白くない。 「今、通ったのって、お前の姉ちゃんなんだろ?」隣に立っていた朋也が言った。 「ああ」 「美人だよな、俺めっちゃタイプ。紹介して。」ドンッ、急所蹴って不能にしてやった。 「空、いてーよー。なんでだよー。」股間を抑えながら朋也が半泣きになっていた。 「こいつ、シスコンだから。」俺の肩に腕をまわした、幼なじみの蓮が言った。
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