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HRが終わると朋也がこちらに向かってきた。「空、コロッケ食べにいこーぜ。」朋也が俺の肩を組もうとしてきたので、避けてやった。朋也はあると思ってたものが急になくなって、「おっと、と、と」とバランスを崩して転びそうになっていた。
俺は朋也の動きを眺めていたら、同じクラスメイトの...誰だっけ?が目の前にきて声をかけられた。
「空、どっか行くの?私たちも一緒にいいかな?」
朋也がトットンと足を踏みしめて、バランスを保って何事もなかったように顔を上げた。「俺たちコロッケ屋いくんだけど、めぐみちゃんと、りなちゃん一緒にいく?」陽気な声で言っていた。
「コロッケー?気になるー!」
「でしょ!でしょ!」調子が良いやつだ。
「あー、俺パス。」なんだかめんどくさくなりそうだから、俺はバックを持って教室から出ようとすると、朋也が俺のバックを掴んで引き止めた。
前にまわってくると「まじ、お願い!空、来て!この通り。」と合掌しながらお願いされた。
「まー、空、コロッケだけだろ?行こうぜ。その代わり朋也の奢りな。」様子を見ていた蓮がそう言った。
「ああ、奢りなら。」俺はそう言うと、朋也は
「お、奢り?」とサイフの中身を数えていた。
「俺も行っていいかなー。」やっちゃんが、その後ろから声かけた。
「朋也、ウチら3人奢りなら行くぜ。」
「そんなぁー。」と朋也は言いながら最終的に承諾して、
俺、蓮、朋也、やっちゃん、と女子2名でコロッケ屋に向かった。
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