空色

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屋上で横になって空を見上げた。 「...天気、いいなー。」一人で呟いた。 ガッチャ、ドアが開いた音がしたけど俺はそのまま身動きしなかった。多分、あいつだろ。 「朝っぱらから、お前なにやってんだよ。」蓮が影になって、上から覗きこんだ。 「なんか寝れなくてな。」蓮は俺の隣に座った。 「昨日のことか。」 「ああ」さすが幼なじみ察しが良くて助かる。 「昨日さ、えりかと言い合い...いや、俺が一方的に責めちゃって。別に、えりかは悪いことしてるわけじゃないのにな。」 目に入る日差しが染みるようで、腕で目を覆った。 「どうやったら、えりかが俺だけのものになるのかな、なんて考えちゃってさ。」 「俺、最悪だよな。」 えりかは別に俺のことを弟と思ってるだけで、それ以上何でもない。こうやって思う自分は本当、自分のことしか考えてない身勝手なやつだ。 「...俺からしたら、甘酸っぱいだけだけどな。」蓮は励ましているからなのか、そんなことを言って、授業が始まるまで隣にいてくれた。
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