加須の場合

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玄関を開けて、部屋に入るとすぐ鍵をかける。 そのまま彼女を壁に押し付け、 少し見つめあった後キスをする。 余裕のない俺を彼女も一生懸命って感じで受け入れる。 「…ぁはぁ…」 離れた唇の隙間から、彼女の吐息がもれる。 少しの沈黙。 「ねぇ」 俺の問いかけに彼女が潤んだ瞳を向ける。 「着物(この)下って、どうなってるの?」 ガキみたいな質問に、彼女の口角があがる。 「知りたい?」 小悪魔的に質問を返してくる。 俺は息をのんで、静かにうなずく。 「いいよ、確かめて」 そう言いながら襟足を少し開く彼女。 俺はそっとその鎖骨に自分の手を這わせる。 くじを引く小学生みたいなわくわく感を抑えきれず、 その合わせにゆっくりと滑り込ませる。 そしてその感触に少し驚く。 ニコッと笑った彼女をじっと見てしまう。 そして襟を両手で持ってガバッと開く。 「あっ…」 彼女の豊満な双丘があらわになる。 「…じゃ、じゃ下も…」 俺の子供みたいな質問に彼女は、 こくりとうなずく。 すぐに裾から手を入れると太ももに触れる。 彼女はちょっと足を閉じたけど、 そんな飾りだけの抵抗はすぐに敗れる。 俺はそのまま太ももの付け根まで手を滑り込ませる。 「あん…」 その中心はもう濡れていて、彼女は当然のように声をもらす。 「あの人ごみの中で」 「え?」 「あの人ごみの中でこんな無防備な格好してたの?」 浴衣のすぐ下にある彼女の生身の体は、 何人とぶつかっただろう? 「だって、浴衣だから」 そう言い訳をする彼女の、 胸の突起を軽くつまむ。 「…あ…」 「これ、ばれちゃうかもしれないのに?」 「あ、ん、だって、浴衣だからばれないよ」 ぷちゃ…。 下半身の滴る雫をすくう。 「こんないやらしい体なのに? こんなエッチな音がするのに?」 突起と泉をぐりぐりと責められて、 彼女の余裕もなくなってきている。 「あっ…んん…ご、ごめんなさい」 花火の時より高揚している彼女の表情を見て、 俺の体はどんどん高まって熱くなる。 ズボンの上からでもわかるほど、 張りつめてきた。 「だって、加須くんにかわいく見られたくて…」 はぁ、この乱れた感じで、そんな純情なこと言うなよ。 俺は猛る自身を取り出して、 いきなり彼女の入り口にあてる。 「あ、…待って…」 「何を?もう十分濡れてんじゃん」 そう言って何の前戯もなく彼女の中に滑る込ませる。 「…あ…はぁ」 少し顔を歪めて、彼女が息を吐く。 それがまた悩ましく、俺の体は素直に反応する。 休むまもなく腰をうちつける。 浴衣がはだけて、残された帯の上で、 彼女の乳房が律動にあわせて上下に揺れる。 いい眺めだ。 さっきまで隠されていたその膨らみが、 今は俺の目の前に晒されて、えろく揺さぶられる。 あられもないふともものさきでは、 俺を咥えて締め付ける女の穴。 それが彼女のものだから、 それだけの理由で俺はさらに萌える。
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