1人が本棚に入れています
本棚に追加
七
紀伊国屋 お奉行様、これはささやかではございますが、私からのお気持ちでございます。
鈴木 ほう。これはうまそうな茶菓子じゃな。
紀伊国屋 で、つきましては……。
鈴木 わかっておる。普請いたす際に使う木材は全てお主の店から仕入れることにしよう。なにせ、ぐうぜん他の材木問屋の倉庫が火事になってしまうから、仕方あるまい。お主も悪よのう。
紀伊国屋 お奉行様ほどではございませぬ。
(障子の外から声が聞こえる)
山田 普請奉行の身にあって、賄賂を受け取るばかりか、罪もなき材木問屋に火を放つなど、言語道断。
鈴木 (障子を開ける)何者だ!
山田 鈴木次郎、予の顔を見忘れたか。
鈴木 う、上様……!(その場で土下座する)
山田 貴様の悪行、この吉宗しかと見届けた。いさぎよく腹を切れい。
鈴木 うう……、(立ち上がって)ものども、出合え出合えい!
(雑魚キャラがたくさん出てくる)
鈴木 こやつ、畏れ多くも上様を騙る不届き者じゃ、斬れ斬れい。斬って捨てい。
(山田、いきなり背後から雑魚キャラに刺される)
山田 ……うそ、まじ?
-幕-
最初のコメントを投稿しよう!