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六道輪廻
というと、聞いたことある人が多いかもしれませんね。
所謂、人の幸せを心の自由度で測った場合に六種類に分けられますよね、という事です。
先ずは地獄界です。
字面も怖いですね。
これはなんらかの苦しみに縛られて身動きが取れない状態です。
苦しみの理由はそれぞれです。
虫歯やら頭痛と言った病気もそうですし、失恋やら家族との不仲もあるかも知れません。
怒るは地獄と言われてるので、地獄界の衆生は基本怒りが心の中にあります。
次は餓鬼界と言って、欲望に心が支配されて身動きが取れない状態。
欲があるのは良い事じゃないか!
という意見もあるとは思いますが、強すぎる欲はそれ自体が足枷になってしまう場合があるという事でしょう。
「餓鬼は悲し飢えて子を喰らう」と、説かれています。動物の世界でも極まれにネズミなどが飢えて我が子を食べたりします。種の繁栄という観点からもありえない狂気の行動に出てしまうのが餓鬼界です。
アメリカでとある宝クジに当たった男が大好きなハンバーガーを食べ過ぎて体重がとんでもない事になり、自分では立って歩けなくなるほどに肥ってしまったという話があります。
経済的に自由になった事が身体的な自由を奪う結果になったわけですね。
どこまで行っても満たされることの無い欲求、それが餓鬼界です。
勿論、食欲だけではなく、性欲やら出世欲なども行き過ぎると理性を失って破滅の道を進む事になるかもしれません。
貪は餓鬼と説かれています。
更にそれより少しばかり自由な境涯に畜生界があります。
本能で生きる、動物と同じという意味で畜生界と呼ばれています。
動物の世界は弱肉強食なので強いものに従い弱いものは支配しようとする。
あまり深く考えずに欲望のままに振る舞う。
そういう人周りに居ませんか?
天空の城ラピュタで目の前のわかりやすい財宝に飛びついてラピュタ自体のとてつもない価値に気が付かない人々にムスカ大佐が言った言葉が印象的ですね。
「バカには丁度よい目くらましだ」
本能のままに生きると賢い人に利用されがちです。
愚かは畜生と説かれています。
(フロイトの説いた所のアドに当たるんでしょうか?)
ここまでを三悪道と言って六道の中でもあまりよろしくない境涯と説かれています。
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