第八識とシュミレーション仮説

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皆さんシュミレーション仮説というのを知ってます? 簡単に言うとこの世界はどうやら、誰かが人工的に創った様な気がする(そういう根拠があるし、逆にそうじゃないという根拠がない)というもの。 映画で言うとマトリックスの様に個々人が五感を奪われていて、完全に仮想空間に居ることに気が付かない。 アニメで言うとソードアート・オンラインアリシゼーションの中で仮想世界の中で生きる人々の様なかんじ。 ま、よくよく考えると人間は五感によってしか現実と繋がってないわけで現実と非現実の境目は非常にわかりづらいというのがある。 仮想空間ではないかという根拠として有名なのは2重スリット実験で、結論から言うと観測したかどうかで結果が変化する実験のことである。 実験というのはそもそも観測するものじゃないの?という疑問の方もいるかもしれない。 そうではなくより詳しく観測した時に結果が変化する実験という意味で詳しく調べようと観測した瞬間に結果が変わるのは、観測される側が観られた事に気がついて、慌ててヾ(・ω・`;)ノ動きを修正したんじゃないか?という仮説。 とはいえ、ほんとにそうだとしたら仮想空間を想像した誰かは何故そこを修正しないのか?という疑問が残るが、、、。 とにかく、とある有名な学者の言うことにゃ、この世界は99%くらいの確立で仮想空間らしい。 ということは、どんなに成功しても失敗してもなんらかの実験のサンプルってわけで、気に病むこともないという考え方もできそう。 あるいは、ミスター都市伝説の言うようにこの世界を創造した誰かが今か今かと選別の機会をうかがっているという人もいますけどね。 そこで、この不可思議な実験結果のもう一つの可能性として、九識論の中で出てくる第八識の阿頼耶識の働きをあげてみたいと思う次第であります。 第八識の性質として、因果を貯蔵し、それを報いとして、現実世界にもたらす、と言いましたが、つまり九識論の考え方でいうと、この世界は心の作用の結果という事になります。 とはいえ、現実は幻想などというつもりはありません。 「心の清きは月の如し、ではなく、月こそ心よという法門」と言われてる様に、あらゆる原因と結果を貯蔵しているのであれば、我々が見る月がそこに存在するという事すらも我々の心の因果によるものと言えるわけです。 つまり、心の働きが現実になんらかの作用を及ぼすならば、ミクロの世界では実際にそういう事(心の変化による現実の変化)が起きても不思議ではなさそう、というわけです。 「心がないなら、言うことはない。しかし、ほんの僅かであっても心を持っているなら三千世界を具足する」 もしも生物でなく植物だとしても、あるいは植物でもなく無機物だとしても、もしもそこにわずかであれ心があるとするならば、すなわち、そこに全世界の因果が内包されているのだ!という意味。 わたしが、頑なにAIがどんなに進化しても人間にはならないよ、という論拠はここにあるわけです。 人が人を作る為には心を作る必要があり、そのためには全世界の因果(無限の時空)を内包する必要があるわけです。 まあ、非常に簡単にまとめると 心が現実世界を具現化している。となりますが、なかなかに信じ難く 突飛な発想ですが、シュミレーション仮説と比べてどちらが突飛かは難しい判断だと思われます。 大きなちがいは、外の誰かが創ったのか、内なる因果が形を成したのか?
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