プロローグ

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プロローグ

私は大きな家に物心がついた頃から住んでいる お手伝いさんも20人はいる。 お父さんもお母さんも優しい。 お手伝いさんも私には優しくしてくれる。 たまに来るおばあちゃんもおじいちゃんも私には とても優しくしてくれる。 何でも昔から欲しいものは手に入った。 でも、私は大きくなってからこの家は普通じゃないと感じるようになった。 何で私は家の外には出してもらえないのだろうか? 私は外の世界を見たことがない。 窓から眺めているだけ、勉強は家に来る家庭教師が教えてくれる。 そして、お医者様らしい人が三ヶ月に一度来て 身体検査をする。私は病気なのだろうか? お母さんに 「外に出たい」私は思いきって言った。 でも、お母さんは 「あなたは、駄目なの」 それしか言ってくれない。お父さんに聞いても 「お前は駄目なんだ」それしか言ってくれない。 「私は病気なの?」また聞いてみた。 お父さんとお母さんは「病気とは違う」それだけ しか教えてくれない。 お手伝いさんも口止めされているのか? 教えてくれない。 私は外に出る事が夢になっていた。
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