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家族
私の家族はみんな優しい。家はすごく大きい私は
家の中でお父さんとお母さんとお手伝いさんに
優しくされている。
欲しいものは何でも手に入った。私は家族に愛されている……。
子供の頃からずっとそれが当たり前だと思っていた。好きなものを食べて洋服もかわいいドレスを
着ていた。家に洋服屋さんが着て私は気に入った
洋服を選ぶだけ、勉強は毎日プロの家庭教師が来て朝から勉強を教えてくれる。髪の毛を整えるのも
洋服を着替えさせるのもお手伝いさんが全て
やってくれる。
お父さんとお母さんはお手伝いさんに奥様
ご主人様と言われていた。
でも、私は不満があった。お父さんとお母さんが
外に出掛ける時全て厳重に鍵を掛け私が外に出られないようにお手伝いさん数人が私の見張りについた
お父さんとお母さんは出掛ける時には私が外に行かれないように大きな男の人を雇っていた。
「そこまでして何で外に出してくれないんだろう?」私はそれを、疑問に思い。
外に出たくてたまらなくなった。
お手伝いさんに聞いても俯いて何も教えて
くれなかった。
三ヶ月に一度身体検査をしにお医者さんみたいな人が来る。
その人に聞いても外に出られない理由は教えてくれなかった。
私はお母さんとお父さんに話した。
「どうして私だけ外に出られないの?私病気なの?外に出たいの窓から外を見るだけじゃつまらない」
お父さんとお母さんは言った。
「あなたは、病気とは違うの。でもあなたは外に出たら駄目なの」
お父さんも
「頼むからここで過ごしてくれお前は外に行かれないんだ。お前は駄目なんだ」
そう言っていつまでも外に出られない理由を教えてくれないまま私は成長していった……。
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