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一樹は要のガウンの帯に手を伸ばすと、シュッと乾いた音を立て、素早く引き解いた。
合わせ目がはだけ、隠された白い裸体が暴かれる。
「え…」
目を見張った要の右腕とガウンを掴み、ベッドに座っていた自分と交代するように、引き倒す。
「い…、っ!」
反転させ、ギリギリと両の腕を捻り上げると、要は苦痛の声を上げた。細い身体を膝で抑えつけ、外した帯で後ろ手に拘束する。
「あ、秋庭…先輩っ」
身体が正面になるように乱暴に転がされると、纏っていたガウンは意味を為さず、白い裸体を完全に晒してしまう。
一樹は腿の上に重石のようにのし掛かると細い顎を掴み、
「一樹でいいと、言っただろ」
と、冷たく睨んだ。
負けじと睨み返したが、後ろ手に拘束された要には、それが精一杯の抵抗となった。
「一樹さん、退いて下さい」
「断る」
見下ろす冷たい視線が、下肢に移る。
「…君は、下着を着けない趣味なのか?」
「…!ね、寝る時だけ、ですッ」
かあっと頬に朱を昇らせると、一樹は鼻で嗤って、首筋から指を滑らせた。
真珠に似た、柔らかい光を放つ白い肌は、触れると吸い付く程のきめの細かさと、なめらかさがある。
つ…。と指先を下へと滑らせ、まだ淡い桜色をした突起の上で止まると、緩く捏ねた。
「…ぁ、…は…っ」
膨らみだした蕾の様な乳首を押し込み、時折爪先で掻いてやると、白い身体が敏感に跳ねる。
やたら良い反応を見せる要に眉根を寄せ、愛撫したまま、左の乳首に吸い付いた。
「ああッ!…や、やめ…」
今度は、ビクッ!と鋭く反応している。
そのまま右手を下へと這わせ、反応を見せている陰茎を包む。
流石に、要は狼狽しきった声を上げた。
「一樹さんっ…!待っ…」
構わず、扱く。固く勃ち上がった乳首を甘く噛むと、なよやかで、艶美な喘ぎが珊瑚色の口唇から漏れ出た。
「あっ、んん…!はァ…、っくぅ…」
「……」
確信した一樹は、身体を起こした。
ー立花 要は既に、男から愛撫を受ける事に、慣れている…。
「報告書には、君は誰とも交際した経験は無いとあったが。…随分と、こうされる事に慣れているんだな」
はっ。と息を呑んだ要を見下ろす視線に、怒りが滲んでいる。
「相手は誰だ。碧川とか言う、君の友人か?」
口唇を噛み、美しい顔を背けると、飴色の髪が目許を覆い隠した。
侮蔑を隠そうともしない声音で、一樹は嘲る。
「それとも金を貰って、その身体を男共に触らせて来たのか?…この、淫売」
「……!」
余りの暴言に真っ青になり、小刻みに身体を震わせる。
「違います!そんな、こと…してません」
フン…。と鼻を鳴らし、両膝を掴んで開かせた。
「一樹、さん…っ」
「動くな」
明るい室内で、奥まった秘所を覗き見られる事を恥じた要は、上擦った声を上げた。
口唇と同じ色をした窄まりは、まだ男を知らないかの様な、慎ましい容をしている。
指を湿らせ、慎重に指先を入れた。
「やッ…!」
喉を引き攣らせた要から、一度指を引き抜く。肉環は、かなりの抵抗があった。
抜いた指の代わりに、今度は舌を使って肉環をくすぐる。
これには、先程と同じ鋭い反応を見せ、要は喘ぎが漏れないよう、口唇を噛んで耐えている。
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