晴れ

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 一人になって二か月が経過していた。  体は少しずつ衰弱しているうえに、中途半端に食べたりしているので余計に体がだるくなっていた。常に横になっていて、立ち上がることすらもろくにできない。 『なかなかまいってるようだな』  声は毎日のように聞こえてくるが、頻繁に体を使っているわけではないらしい。体を自由に使えるのなら毎日ご飯を食べ続ければいい話だ。できるのにしない理由などない。何か条件でもあるのだろう。 『そろそろ諦めて現実と向き合えよ』  心当たりはあった。そしてそれはきっと当たっている。  雨が降ってる日は僕が僕じゃなくなる。 『おい。いつまでこんなことやってるつもりだ?もういい加減飽きただろ!』  うるさい。何をしようが僕の勝手だろ。 『そういうわけにもいかないさ。このまま放ってたら死んでしまいそうだからな』  死にたいんだよ。 『お前が死んだら俺も死ぬことになる。それはごめんだぞ』  僕の人生だ。君に意見なんか求めてない。 『せめて水分くらいとれ。これ以上は本当にまずい』  うるさいって言ってるだろ。  僕は残り少ない体力を使い、体に力を入れて立ち上がった。気を抜いたら意識を失いそうだった。 『そんな体でどこに行くつもりだ?倒れるぞ!せめて水分を取ってからに……』  終わりにしよう。    そして僕はフラフラの体で外に出た。もう、声は聞こえなかった。
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