13.  青い炎

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 春瑠の背中にもたれる身体により体重を乗せ、抱き寄せる腕に力を込める。(うなじ)にかかる色素の薄い髪に鼻先をうずめるようにしながら、首筋に唇を当てた。 「……重い、……ってば」  唇の感触に気付いた春瑠がピクッと首をすくめ、再び俺の腕から逃げようともがく。その反応を無視して、俺は下腹部の前で組んでいた手をほどき、こいつの履くパンツのベルトに手を掛けた。  少し乱暴にバックルからそれを抜いて、次にフロントのボタンを外そうとする。 「おい!――なにして……っ」  突然の行動に驚いた春瑠があわてて俺の両手を掴んだ。一気に抵抗する力が強まり、必死に手をどかそうと引っ張ってくる。  でもいかんせん体格差と腕力の違いは明らかで、俺は易々とボタンを外しジッパーを下げてこいつズボンの前をはだけさせた。  抱きこまれた身体から離れるため前に逃げようとしても、パソコンを置いたテーブルに阻まれそれも叶わず、身をよじってあらがう細い身体をみたび抱きこんで、そのまま春瑠の下着の中に右手を突っ込んだ。 「――――っ!!」  耳元ではっと息を飲む声が聞こえ、一瞬で全身が強張るのが分かる。いきなり直に性器を掴まれた衝撃に目の前の耳と頬がみるみる朱に染まっていくのも。  手の中のものはあの日とは違ってまだ兆してはいないものの、柔らかな中に徐々に血が流れ始める感触を伝えてきた。 「や、めてくれ……!」  圧倒的な力の差を前に、せめてもの抵抗と立てた膝を閉じようとしながら、尚も俺の手を必死ではがすべく重なったこいつの指が震える。  あの日のイージーパンツとは違って自由に動かせる範囲にやや制限があるものの、それ故きつめに握り込んだ掌が与える刺激は最初から強いものとなって、手の中のモノが形を変えるスピードはあの夜よりずっと早かった。
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