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このまま床に手を付け、誠心誠意謝ることだ。
「ごめん! ナノカ!」
ただ、この状態。意地でも「頭を床に付ける土下座をしたくはなかったので、尻を上に突き向けた状態での謝罪であった。たぶん、普通に目を見て謝った方がマシだったかな、と後で気付くこととなる。
「その姿勢が謝ってるうちに入ると思うの!?」
「いや、でも僕にもプライドというものが……」
「そんなのフライドチキンにしてワタシが食べたわよっ! ってか、謝罪なんかいらないわっ! 誠意を見せなさいよっ! 何をやって怒られてんのか、分かってんでしょうね?」
何故かノリツッコミと共に説教が返ってくる始末。ここはもう素直に自分のしたことを白状すべきであろう。というか、もう全校生徒にバレているししらばっくれる必要もないし。
「はいはい……確かに咳き込みました」
「そうそう。それでワタシ、買ってきたイチゴミルク吹き出しちゃったじゃないの! 十円分返しなさいよっ! って、違うわよ!」
「えっ!?」
他に何が悪かったのだろうと考えた瞬間、彼女は言葉の雨を叩きつけた。
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