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解決編 被害者
「いきなり呼ばれて何だと思ったぞ。ああそれがか。ふうん」
碧ちゃんはあっけらかんとしていた。
「碧ちゃん」
「じゃーはねーねーしゅきー。パパの匂いしゅるー」
トテテと駆け寄った。
「むーも!むーも!」
「ひーちゃん可愛い」
三つ子ちゃんが碧ちゃんに群がっていた。
「碧ちゃん。どうするの?莉里ちゃん呼ぶ?」
「莉里は放っとけ。狸右衛門連れて南極のベースに行ってる。ガンダマールmk-2の建造が始まったそうだ。ガンダマリウム合金で作られたこのMSは、地球の引力に魂を引かれた残念な奴等を討伐するフラッグシップ機だ。これがあればグリプス戦役なんか最初から存在せん」
突然何を言ってるの?
「ママ。昨日はどうだったの?うちの黒男は帰って即バタンキューだった。パパがこき使いすぎるからだ。ようやく朝起きて、1ヶ月ぶりの子作りしようとして黒きゅんのオスヘミちゃんをニギニギしようとしたら流紫降に呼び出された」
それについてはごめんなさい。
母さんは少し考えていたが、石榴ちゃんが先走って言った。
「昨日はねー。パパはママのおっぱいごっくんしててねー?そいだらママがパパのお上に乗ってー、パパがママのお尻を掴んでゆさゆさしてたよー。ママのお尻の下にパパのねー、オス蛇ちゃんがねー?むぐ」
母さんが石榴ちゃんの口を慌てて塞いだ。
「そうでした。私はパパと昨夜は濃密な子作りを。石榴ちゃん達は寝ていたと思ったんですが」
「赤ん坊が、克明に記憶してんぞいいのか?情操教育的に」
「それに関しては、恐らく君も一緒ではないのか?」
僕は凄く怖くなった。小流降くんが見てたら。
「見られて困るようなことをしなきゃいいんだ。そこ行くと、うちの翡翠ちゃんはだな」
「あ♡あん♡ああ♡黒きゅんもっと♡ああ♡アリスちゃん広がっちゃ♡あ♡あ♡気持ちいとこ全部当たってりゅ♡あ♡凄い出てんぐ」
やっぱり翡翠ちゃんは知っていた。
「どうなってるんだお前んちは!」
「まあ自分に省みれば当然だ。て言うか私が寝てるってのに四つん這いになってるママが悪い。パパはそんなママにのし掛かってたしな。令和時代にゃ当然のことだ。現に影響を受けまくっていた緑くんは紀子のおっぱいをだな。安心しろおじさん。マンションに寝泊まりしてる緑の部屋にいる夏帆は多分紀子のキープだ」
夏帆ちゃんは真帆ちゃんの妹だし僕の義妹だしお義父さんの娘だし。
「もういい!勘解由小路家にはロクな人間がいないことだけは解った!この馬鹿はどうしてこうなったんだ?!」
「それはだな。おい三田村さん」
現れた冥王の杖先は、いつものアボリジニの面を着けていた。
「馬鹿馬鹿しい事件だホントに。大体パパがホントに死んだり殺されたりする訳ないだろうが。三田村さんが面を着けている時点でそれは明らかだ。で、何が起きたのかをこれから話してやろう。ん?ちょっと待って翡翠ちゃん。流紫降。今からおっぱいインターミッションだ。綺麗な花をバックにクラリネット吹いてろ」
そう言って、おっぱいを晒しながら奥に引っ込んでいった。
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