6.ふぅ…

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そう思いながらも、こんな姿を見たらもうどうでも良くなって、私はお腹を撫で、頭も撫で、プニプニした肉球のついた柔らかい手をそっと握った。 あぁ…癒やされる。 我ながら親バカだ。 母ほどではないが…。 「にゃっ!」 暫くされるがままになっていた大福は、急にうっとおしくなったのか、短く鳴くと私の手を逃れ、起き上がる。 そして、ゆったりと歩いて行き、 “ いつもの場所 ” に前足をきちんと揃えて座った。 おやつの入った食品棚。 その前に座れば、おやつが出て来ることを奴は知っている。 あざとい… でも、可愛い。 数日前の惨劇が、まるで悪い夢を見ていただけのような気がしてしまう私だった。         おしまい(=^・^=) 〔2021.10/6〜10/8] ※次ページにあとがきあります。
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