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食事も終わって。
帰り道。
「立川、時間大丈夫?」
今は10時。
まだまだ働いていることもある時間。
「うん」
明日は出勤だけど。
家を10時に出れば良い。
「ちょっと遠回り、していい?」
…そんなこと言われたら、期待しちゃうよ?
橘が連れていってくれたのは、公園だった。
人があんまりいない公園。
「こんなとこでごめんね。本当はイルミネーションとかも考えたんだけどさ…ライトアップ、10時までとかが多くて」
そうなんだよね。
だから、この仕事してると、なかなかイルミネーションはいけない。
「あのさ…俺、立川のこと好きなんだよね…もし良かったら付き合ってもらえませんか?」
期待してここに来たのだけれど。
いざ、きちんと聞くと全然重みが違う。
15年越しに思いが重なった、そんな気がした。
「…はい」
お客様☆END
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