4人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ
「好きです。付き合ってください。」
これは…何度目の告白だろうか。
「ごめんなさい。」
私はいつからか何事にも無気力になった。
何をやっても全て皆の記憶から消えるから。
9/20 18:36 が来ると必ず3年前に戻される。
初めは…このループを止めようとした。でも無理だった。
「あのね、俺君に何度断られても告白するから。」
「え、今回が初めてだよね…?」
「違うでしょ?今回で17回目。」
「え…。」
それは私が今までループしてきた回数と一致した。
「俺ね、初め一人でこの不可思議な現象に悩んでた。でも、そこに君が現れた。君を観察していたら気がついた。同じ状況なんじゃないかって。」
君だけは違う行動をしてた。
毎回パターン化された皆とは違う。
「それなら早く…。」
「俺の勇気は告白で止まってしまったんだ。ごめん。」
「でも、俺の支えはずっと君だった。名前も知らない君。唯一すべての俺を知ってる君に惹かれた。」
「それって同じ境遇だからなんじゃ…。」
「違う…。いや、でも初めはそうだったかもしれない。でも今は君が大好きだ。君を助けたい。」
君の優しいところ、寂しがりやなところ、頑張りやなところ…全部全部。
「…。何で何でもっと早く伝えてくれなかったの…!何で…。何で…。」
「ごめん。遅れた分君を愛するから。一緒に居てくれませんか?」
最初のコメントを投稿しよう!