同時進行

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帰国したわたしに一通のLINEが来た。 “飲みに行こうよ。会いたい” ケントからだった。 あんな素敵な旅行を、トシと過ごしたばかりなのに それを忘れたかのように、私はそのLINEが嬉しくて仕方なかった。 人間の心って本当に難しい。 ケントとは二日後に会った。 ケントの家の近所にこじんまりした、 イタリアン料理の隠れ家があったので、そこでゆっくりと食事をすることにした。 1番奥の良い席を事前に予約してくれていて そんな小さなことから私は嬉しかった。 本当に私ってなんて単純なんだろう。 ケント「海外行ってたんだね。 ランカウイどうだった?俺行ったことないから行ってみようかな。」 まりあ「日本人いなくて、白人のバカンス客ばかりですごく良かったです。 でもゆったりするようなところだから男同士で行ってもつまらないとおもいますよ」 ケント「てことは、男といったの?」
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