同時進行

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「さっき、別の男振ってたよね。 それ見てたけど、やっぱりお姉さん気になるから 勇気出して声掛けちゃった」 まだ全然シラフなのに 頭がしっかりしてる状態でわかる、 わたしのタイプの男の子だった。 こんな子には毎週のようにクラブに行ってても なかなかお目にかかれない。 落ち込んでいたわたしに 神様がプレゼントしてくれたのだろうか…… 爽やかな顔に、 笑顔がかわいくてケントに似たタイプの男の子だった。 まりあ「そうなんだよね。 それなのに声掛けてきたのすごいね」 ユキト「断られるの覚悟だよ」 そんなセリフを、笑顔でサラリと言ってのけるこの男の子は ユキトといって、自衛隊をしている年下の男の子だった。 1時間ほどユキトと一緒に飲んで踊り、 その時間を楽しんだ。 萌「あ!いい感じの男の子見つけてる。まりあのタイプじゃん」 萌がコソッと耳打ちしてきた。 さすが付き合い長いとわかるもんだ…… まりあ「一緒に出ようかな。楽しい時間過ごせそう」 萌「落ち込んでるまりあにプレゼントが舞い降りたね!」 本当にそうだね。 ユキトとわたしは一緒に出ることにした。
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