アイサレタイノ

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***  しかしそんな地獄のような毎日は、突如終わりを迎えた。  男は今にも、泣き出しそうになりながら......だけど幸せそうに笑って、言ったのだ。 「ごめんね、遥さん。  もう俺、限界みたいだ。  あなたをめちゃめちゃに、切り裂きたくて。  ......殺したくて、仕方がない」  だけど不思議と、恐怖心はもうなかった。  むしろやっとこれで苦痛から解放されるのだと思うと、何処か少しだけホッとしてすらいたかもしれない。    そして男が私の心臓を目掛け、ナイフを振り上げた。  それをぼんやりと見上げながら、悪魔の嗤う声が聞こえた気がした。 『あーあ!だから僕は、言ったのに。  ......欲張り過ぎるから、そんな事になるんだよ』   【......fin】  
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