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其れから一週間は、ボリスにびっちりとトリーニングをさせられ、
二週間目に入る頃には、俺は前より身体が引き締まり、筋肉が良く見えるようになった
「 悪くない…? 」
「 おう!細マッチョだな!この骨盤とこの厚みとくっきりした部分、最高じゃん! 」
「「( 二週間でこれとか…羨ましい… )」」
鏡の前で上半身の服を脱ぎ、身体を見れば
胸板は厚くなり、腕も筋肉質になり、全体的にバランス良く思える
腹周りの脂肪も無くなったし、これならインストラクターってのには向いてるだろう
「 そうか 」
「 おう!脂肪率何%になったんだっけ? 」
「 7%だな 」
「 俺でもまだ10%なのにすげぇよ!元がいいんだな! 」
バシバシと背中を叩くボリスに、御前も相当頑張ってると思うから、その位で十分だと思う
俺は元々、アスリート体型やらムチムチボディー系という分類だったから、この位引き締まった位がいいんだろう
体重は前とそこまで変わらないが、運動で変わるとは……
「 ジムっていいんだな 」
「 だろ! 」
「「( いや、貴方達の成果が人間離れしてるだけ )」」
舐めていたが、此処まで成果が出るなら他の人に教え甲斐が有りそうだ
鏡を眺めた後に、ジャージを着直していれば澤口はやって来る
「 流石、見込んだだけあるね。さて、ロボくんにもお客さんをつけるよ。ちょっといいかな? 」
「 はい 」
「「( サラッと受け入れる店長流石!! )」」
呼ばれた為に彼の元を着いていけば、入口付近に立っている、少しぽちゃっとした女性が照れてるように下を向いていた
そんな目線を逸らす事も無いだろうが…
立場が下だと理解してるならいい
「 彼女は石田 綾野さん。今日から君が指導する子だから。宜しく頼むよ? 」
「 分かった。俺は、猫塚 ロボ。ロボと呼んでくれて構わない 」
人間同士の挨拶は学んだ為に、片手をそっと向ければ彼女はその手を両手で取り、顔を上げた
「 あ、はい!綾と呼んでください!宜しくお願いします 」
「 嗚呼 」
僅かに視線が合った為に直ぐに外し、手を解けばマニュアルを思い出して告げる
「 それじゃ、まずは体重測定から、その後に準備運動から始める。上着や荷物はカゴに置いてくれ 」
「 はい 」
「「( だ、大丈夫かな… )」」
不安そうなスタッフを余所に直ぐに体重測定をする為、カゴに荷物と上着を入れさせ、体重計へと乗せる
彼女の表示された体重やらを見て、ボリスに散々教わった書き方で、項目を埋める
「 BMI 29…肥満レベル1だな。体重 72.4kg。身長158cmにしては…デブだ 」
「 すみません…… 」
「 謝ることはない。目標体重 54.9kg。
ん…BMI 22位までしよう。その後、続けれるなら美容体型の49.9kgを目指す。あくまで体重は目安だ。まぁ、筋肉量で多少増えても問題は無い…。やってみるか? 」
「 はい! 」
「 なら、一緒に頑張ろう( 由羅にプレゼント買う為に )」
俺はプレゼントを買う目的がある
その為には、お客と呼ばれる人達にダイエットのサポートをする必要がみたいだからな
やるからには徹底的にやる
やる気は有るみたいだから、先に軽い準備運動から始めていく
「 ふぅ、はぁっ……も、もう… 」
「 まだ準備運動だろ?ほら、後これを2セット 」
「 は、はい! 」
「「( ロボくん…。それ、君のトレーニングメニューでは… )」」
やり方が分からなければ、自分が簡単にやって教えて、準備運動を終えて軽く休憩を挟んでは、次にランニングをする
「 膝のことを考えて、競歩程度で一時間半にしておく。やってみようか 」
「 は、はい… 」
既に汗だくの彼女は、それでも頷いて歩くのだから、何か目的はあるのだろう
そうで無ければ、此処まで頑張れないはずだ
スイッチを押し、速さも軽めに設定すれば歩いていく為に、その間にトレーニングメニューを考える
「 あ、あの…はぁ、はぁ… 」
「 なんだ? 」
「 ずっと、ここで歩くんですか? 」
何か問題があるのか?と思い視線を外へと向ければ、風景が変わらない様子は、歩いていても詰まらないのか
「 そうだが…。分かった、外に出よう。一緒に歩けばいいだろう 」
「 え、いいんですか? 」
「 構わない。上着を着てついて来い 」
「 あ、はい! 」
スイッチを切り、トレーニングシューズを持ち靴箱の方へと行き、手慣れた様子で紐靴を結んでは、軽く踵に触れ整え、彼女が着いてくるのを待つ
スタッフの人には、歩いてくると伝えてから共に出れば、軽く背伸びをする
「 んじゃ、一時間半…歩くか 」
「 また一時間半ですか? 」
「 当たり前だろ。それに、外で歩くと時間も短く感じる。ほら、行こう。競歩の歩き方と速度は覚えている 」
「 あ、はい! 」
先に歩き、後から着いてくる女性へと視線を向け競歩の速度で歩けば、腕を振って歩く様子に丁度いいと思う
「 二の腕が気になるから、出来るだけ高く垂直に上げてみてくれ。キツイなら無理はしなくていい 」
「 こうですか? 」
「 そんな感じ、そして気持ちな、膝をへそに近づけるぐらいに足を上げて。あ、そう。上手いな。それで歩けばカロリーも消費する 」
「 は、はい! 」
筋は悪くないと頷き、歩いていれば彼女は室内とは違って外の空気が良いのか、文句を言う素振りがない
それより、生き生きしてるからいいと思う
一時間半のジョギングを終え、そのまま公園で軽い運動をして店に戻り、残りのメニューを終える
「 はぁー……はぁ、ありがとうございました 」
「 君は筋がいい。食べ物の管理して欲しいなら、LINE教えるが…どうする? 」
「 是非!料理からも改善したいので 」
フレンドに新しく6号が増えたと思い、何となくその画面を見てから、ポケットにスマホを入れる
「 それじゃ、料理の方も見てるから食べる前は写真撮って送ってくれ。アドバイスをする 」
「 はい!今日はありがとうございました。凄く頑張れそうです 」
「 嗚呼、一緒に頑張ろう 」
これでいいのか分からないが、俺のマニュアルは終わった
後はこれを続けたり体重が変化したら、トレーニングの内容を多少変えていくぐらい
問題は無いだろうと思い、午後から来た新規さんも、俺のお客さんとなった
二人を同時にアドバイスしながらか、大変そうだが…やる価値はありそうだな
自分の身体に気を遣うようになって
料理をやる機会も増えた
由羅が疲れて帰ってくるなら、体力が残ってる俺が作ればいいかと思う
「 夏だし、今日はゴーヤチャンプル。それに夏野菜と牛肉の冷しゃぶ、後はアボカドとトマトのサラダだな。どうだろうか? 」
「 …美味しいです( 私より格段に早く上手くなっていく… )」
「 そうか、なら良かった。由羅の口に合えばいい 」
「( こんなに…幸せでいんだろうか…… )」
緩く微笑んだ由羅に、ほっと安堵と共に笑みを向ければ余り苦では無くなってきた野菜と共に牛しゃぶを口へと含む
豚は脂身が多いから余り良くないからな
牛肉の方が断然いい
「 やっぱり、アボカドいいな…悪くない 」
「 よく美味しいの分かりますね? 」
「 匂い、だな…。美味しそうなトマトやゴーヤも分かる 」
「 …流石です 」
ふっと笑ってフォークを使って口へと運び、夏野菜と冷しゃぶだけ異様にいつもの肉の量と変わらない為に、それ等を食べては空腹だった胃を満たす
「 あの…料理、無理して作らなくていいんですよ?ボリスくんから…結構ハードな仕事って聞いてますから 」
「 そうか?疲れてないけどな。寧ろ、前より身体が軽いし 」
「( 流石狼…持久力がある… )…そう、ならいいんですが 」
緩く頷いては、由羅の仕事の話やら聞いて、ジジババ達に今日あった事やら話しては、
全て食べ終わった皿を片付け、風呂に入る
交互に入り、自分で髪を乾かし、洗濯物を畳むのを手伝っては、由羅がジジババと遊ぶ隣で一緒に遊び、寝室へと行く
「 なぁ、由羅…。俺の身体を、見てくれないか? 」
「 っ…いつも、見てますし…( なんでこんな体力あるんでしょ…。というか、性欲増しました!? )」
「 由羅の為に、トレーニングしてる。触れてくれ… 」
服を脱ぎ、ベッドへと落とせば照れるような由羅はそっと胸板を撫でて、腹筋へと指を滑らせる
「 すご……い、です… 」
「 そうか?なら、今度は…俺から触ろう 」
「 もぅ…!すぐそうなるんですから…!あっ、んっ…! 」
ガバッと被さり耳へと舐めれば、肩に手を置く由羅に、そのまま興奮するまま交尾を行う
一日中、他人の匂いを嗅いでたから、きっと好きな奴の匂いが嗅ぎたくて仕方無いだな
「 はぁ、ぁ、んっ… 」
「 ふー…由羅…綺麗だ…。ン… 」
慣らした後孔へと挿入し、肉壁を擦り上げて腰を打ち付ければほんのりと頬を染め、
甘く鳴く由羅を眺めては、口付けを落とす
「( 性欲…強過ぎて…。私の体力が…もちません…! )」
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