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先生に呼ばれた理由とは?(4月7日金曜日)
今日は1日説明とか自己紹介ばっかりだった。
私は放課後何を聞かれるのか分からずずっとそわそわしていた。放課後になった。
教室で面談すると言ってたから教室に残ってたら別の空き部屋に連れて行かれた。なんだろうと思っていると、
斉「中学校の先生から少しだけ聞いてるけど、色々あったらしいね。よかったら教えてくれない?」
四「どこまで知ってるんですか?」
斉「ほぼ何も知らないよ。中学の時の田板さんの担任の先生が、田板は色々あるけど根気よく聞かないと何も話してくれないって言ってたからこうやって人がいない方が話しやすいかなって。」
四「そう言うことなんですね。別に良いですよ。そのかわり誰にも言わないで欲しいです。」
斉「誰にもとは?」
四「誰にもです。先生にも生徒にもです。」
斉「先生にも?」
四「はい」
斉「理由教えてくれて納得するものやったらいいよ。」
四「うーん…単純に心配されたくないからって言うのと、普通の生徒として接して欲しいからですかね。」
斉「そう言う理由ならわかった。」
四「何から知りたいですか?」
斉「じゃあその右手…」
四「あっ…これは……(黙)」
斉「どうした?」
四「また今度でも良いですか?これに関しては私だけでは話せないので…」
斉「そうか…いつなら話せる?」
四「月曜でも良いですけど…」
斉「じゃあ月曜に話してくれるか?」
四「わかりました。後何が知りたいですか?」
斉「全部!」
四「じゃあ耳から話します?」
斉「そうしてくれる?」
四「私は生まれつき耳が良すぎるんです。家族の前以外だったらイヤーマフ外すと倒れてしまうんです。」
斉「イヤーマフだったんだな…それだけは言っておくべきじゃないか?」
四「じゃあそうします。」
斉「他には?」
四「一回見たことだったら絶対忘れないです。」
斉「記憶力がいいんやな…」
四「まぁメリットだけじゃないですけどね…」
斉「デメリットもあるんか…」
四「私小学2年生の時に両親を交通事故で亡くしてるんですけど。その瞬間私ちょうどその道通ってて、見てしまったんですね…今でもそのことははっきり覚えてます…」
斉「あっ…そうやったんやな…今はどうしてるんや?」
四「親の知り合いに育ててもらってますけど忙しいので私妹いるんですけど妹達と住んでるみたいな感じです。」
斉「怖いなぁ…」
四「もう慣れましたし、毎日顔は合わせてますから」
斉「そうなんやな」
四「後は…中学生の時から心臓系の病気持ってて発作が起こりやすいって感じですかね?」
斉「えっ…それは言わなくていいの?」
四「絶対嫌です。」
斉「でも…」
四「林館海弥が全部知ってくれてるし私の病気のこと知ってる同じクラスの友達いっぱいいるんで、まぁ止まったらどうしようもないですけど…普段は落ち着いてるんで…何かあったらお願いします。」
斉「一回でも起きたら言うよ?」
四「…わかりました」
(絶対そんなことダメだと思うんですけどフィクションなんで許してください。)
四「後は…子供が2人いるってことですかね?」
斉「本当?」
四「本当ですよ…今は知り合いに預けてあるって感じになってます。」
斉「いつ?」
四「小5と中2です。」
斉「…(黙)」
四「先生?」
斉「ごめんな?田板さんってさめっちゃ波瀾万丈な人生送ってない?」
四「ですかね…」
斉「これくらい?」
四「まぁまだあるにはありますけど…学校に関わるのはこれくらいじゃないですか?」
斉「まぁ月曜も話すしこれくらいにしとくか?」
四「わかりました」
斉「じゃあ月曜日ね。」
四「ありがとうございました。失礼します。」
私が出て行った後先生がボソって言ってたのが聞こえたんだよね…
斉「やば…どうやって接するべきかな…」
まぁそうなるよね…
まぁまだ月曜日も話さなきゃだから帰ろ。
今日はここまで次の話は月曜日!
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