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まさかのポエムとは。
希がどんな顔をして何を考えてこれを書いたのか、僕にはどうしてもわからなかった。
「ボイジャー一号は私とこの星を繋いでくれた。私はこの星や人々に何も求める気はないし、この男も私に何かを望むことはなかった。男の中には確かにボイジャーが在る。この後、その足跡を伝える手段がなくなっても、ただ進み続けるのだろう。私はそれでいいと思うし、この男もそうだ。何度もいうが、君がこのことを信じなくても全く構わないのだ」
そう言い残し、宇宙人希は立ち去った。
あんみつ代は僕が払った。
希は今どこにいるのだろう。
【完】
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